相手を緩めるためにはまず自分が緩むこと | 自分のままでのびのび楽に 性質を知って自分を知る 相手を知り寄り添う関わりを ケアする人凸凹さんを楽にしたい

自分のままでのびのび楽に 性質を知って自分を知る 相手を知り寄り添う関わりを ケアする人凸凹さんを楽にしたい

社会福祉士で知的障害者生活支援施設→現在発達凸凹さんゆっくりさんの児童デイ勤務。性質を知って、心に寄り添う関わり方で、セルフケアで。支援する人、子育て・家族のケアをする人が楽に、ゆっくりさん凸凹さんが自分のままでのびのび。

働いている放課後等デイで、お迎えに行くと「行きたくない!」と言う子が時々います。

お母さんお父さんは行かせたい、人に迷惑をかけてはいけない、という思いで、何度も強く声をかけます。

「行きなさい!」
「約束したでしょ!」
「先生や友達が待ってるよ」


そんな時は「お母さん待ってください。私たちも少し待ちます」と言って、何も言わずにいる時間を作ることがあります。

すると、少し時間を開けたタイミングで、
「今日着いたら何しようか?」
「今日は○○先生がいるよ」
などと話しかけると、すんなり乗れることがあります。


ふと、『北風と太陽』のお話を思い出しました。

旅人のコートを脱がせるために、脱がせようとして北風を強く吹かせると、余計頑なにコートを着ます。
でも、太陽が暖かくすると、コートを脱ぎます。


人への関係も同じではないかと思います。

やらせたいことにフォーカスして、どんどん言葉をかけると、余計意固地になって心を閉ざしてしまいます。
でも、少し余裕を持って、緩めるように、例えば違う楽しい話をするなどすると、緩んで心が開きます。


固くグーにした手を開かせようと、無理にこじあけても余計閉じます。
でも、ちょっとこちょこちょしてみたり、飴を出してみたりしたら、手は緩みます。


自分が気を張って、力を入れていると、それに反発して相手も力を入れてしまいます。
少し間を置いてみて、ふっと自分の気を緩ませると、相手の気も緩みます。


保護者や支援者はいろいろ気になって心配になってしまいますが、お子さんがどうしても言うことを聞いてくれない時は、声かけを少しやめて、深呼吸しまず自分を緩めてみるのはどうかなと思います。