卵子提供プログラムは第三者を介する治療です。
米国では卵子提供は臓器移植と同等の扱いになり、国や各学会が監視しています。
関係者によっては卵子提供は臓器移植以上に、規定やガイドラインを設け万が一の事がおこらないよう監視するべきだと主張します。
グレーゾーンを潜り抜けて治療を進めることを考える方もいますが、規定やガイドラインは患者さまのためにある事は忘れてはなりません。
私たちは、FDA(アメリカ食品医薬品局)の規定とASRM(米国生殖医療学会)のガイドラインを主軸に、
米国臓器移植学会の学会などのガイドライン等に注目しながらプログラムを進めています。
それぞれの規定には、それぞれの目的があります。
FDA(アメリカ食品医薬品局)は、患者さまの安全を守るためにあります。
ASRM(米国生殖医療学会)は、不妊治療の質をあげるためにある学会です。
FDAは患者さまの安全を守る、とても大切な目的があるため、各機関への抜き打ち検査はとても厳しいです。
これが有名なFDA査察です。
2015年5月頃から、中南米を中心にアジアを含む世界に広がっている感染症があります。
蚊によって媒介されるジカウィルスによる感染症です。
感染から、出産されたお子様に小頭症などの病気になる可能性があり注意が必要です。
ジカウィルスに関しては、私たちはFDAやASRMの他に、WHO(世界保健機関)やCDC(アメリカ疾病管理予防センター)の情報も参考にします。
WHO(世界保健機関)は、人間の身体的健康や精神的健康、社会的健康を基本的人権の一つと捉え、その達成を目的としています。
CDC(アメリカ疾病管理予防センター)は、人間の健康と、安全の保護を目的としています。
不妊治療を考えている場合どの機関も、ジカウィルスに感染した場合は、男性は6ヵ月は治療を待たなければなりません。
女性の場合、WHO(世界保健機関)は6ヵ月待たなければなりませんが、ASRM(米国生殖医療学会)とCDC(アメリカ疾病管理予防センター)は8週間、治療開始まで待たなければなりません。
症状は出ていないがジカウィルスの疑いがあるだけでも、ASRMは追加検査を必要とし、WHOは6ヵ月治療を待たなければならず、CDCは特に検査をせずに治療を進めても良いとしています。
ジカウィルスに関しては、WHO(世界保健機関)が最も厳しいガイドラインを設けている事になります。
WHOの条約は、強制力はありませんが、違反をした場合の加盟国はルールに反したことになります。
ルールには意味があることを忘れてはなりません。
東京と大阪で卵子提供説明会開催します。
参加は無料ですが、人数に限りがありますので早目にご予約ください。
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