性器クラミジア感染症は、性交渉によってうつる性感染症のなかでも、最も多いものです。
クラミジア属の細菌「クラミジア・トラコマチス」が性器に感染する病気です。
患者さまの中でも、クラミジア検査で引っかかる方がいらっしゃいます。
卵子提供者の場合、クラミジアの検査で感染が見つかった場合、卵子ドナーは出来ません。
米国の規定で、完治後、1年間はドナーになる事も出来ません。
クラミジアは、自覚症状がなく、不妊症で悩んでいた女性が検査を受けた結果、判明するケースも多いです。
潜伏期間も長いため、クラミジアの検査するタイミングは慎重に判断する必要があります。
クラミジアは細胞質内で分裂増殖を行っていますので、早期発見と治療が必要な菌です。
クラミジアに感染していると、卵管の閉塞や癒着が起きやすく、子宮外妊娠のリスクも上がります。
クラミジアに感染していた場合、ご夫婦ともに抗生物質を服用して治療します。
感染によって卵管癒着が生じている場合は、腹腔鏡下手術で癒着を解除する必要がある場合もあります。
男性が感染している場合、輸精管が閉塞して無精子症になることもあります。
男性も自覚症状がない場合が多く、分裂増殖をしますので、注意が必要です。
2005年の米国の規定での大変化期も性器クラミジア感染症に関しての議論は多くありました。
私も、当時の規定変更の際には、米国中のあらゆる会議に参加しましたが、
クラミジア感染症の検査についての議論はどこの会議でも必ずありました。
性感染症に感染していると、HIV感染の確率も増えますが、ルールがなければ、潜在的な感染症は気にしない可能性が高いです。
国や学会が定めるルールには意味があります。
ルールがない場所でのクラミジア感染での卵子提供はそこまで重要視しないでしょう。
誰も監視していなければ、自分たちのルールで卵子提供は進めてしまうと思います。
ただルールには、あらゆる可能性を考え、あらゆる可能性を秘めていますので、
ルールには意味がある事をドクターも含め、患者さまもよく理解しておく必要があると思います。
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