【武術、武道】格ゲー的に説明してみる。 | 東京 護身術、中国伝統武術 掌友会のブログ (東京)

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護身術やボディワークそして
ちゅうごくけんぽう(中国拳法)を
練習する管理人の様々な出来事を
書いていきます。
古武術 護身術 武道 武術 健康
強健 

↓↘︎→+Pで波動拳ですが、、、

(右向きの場合)


このコマンドを説明書か何かを見て知ることがまず第一で

その次にやってみる事、第二にできるようになる事、でき

なければ練習してできるようにする、※1第三に意識せずに出

来るようになる事、更に通常技キャンセルして打てるよう

になる事、そして更にどんな状況でもピンチの時でも出来

るようにする事。

(専門用語が入っています、すいません)

上記が格闘ゲームにおける技の習得と習得度合いの簡単な

説明です。



これは武術における技の習得と考え方は全く同じであり、

モノの修得方法のメソッドとしては現在となってはあまり

珍しくない。武術、武道だけに関わらずスポーツや囲碁、

将棋などもこのパターンで様々なことを修得し覚えていく

。武術やスポーツの場合は格ゲーよりは要素が増える。

まずは力という要素である。格ゲーではキャラ的な差が

それに近いと思えるが、例え強パンチで殴っても三歳児の

力では大人にはダメージを与えることはほとんどできない。

大人と大人の喧嘩にしてみても、武術、武道、格闘技、スポ

ーツなどで鍛えた人間と鍛えていない人間では、身体能力が

著しく違う。しかし、格ゲーなどではすでに究極的に力をも

ったキャラたちを使って戦うことになるので、鍛えるという

要素がないのである。


あくまでもゲームということであろう。


それを言い出すと体格差もある。ゲームでは物凄い体格差や体

重差の相手と戦うことになるが、スポーツや格闘技では区切ら

れていたりする。武道においても、試合の都合上で体重差があ

るものもある。武術に関してはこの区切りは無く、体重差があ

ってもやらなければならない場合はやるしかないことになる。


うちの中国伝統武術 掌友会で稽古している戴氏心意六合拳にお

ける心意という言葉は上記の※1の部分を意味している。意識せ

ずに技を出せるように稽古していくことが最も大事である。と言

っている。格ゲーの上級者はもはや波動拳のコマンドは全く考え

ておらず、難しい通常技の後に繋がるように(キャンセル)出す

ことが当たり前のように出してくる。もっと難しいコマンドも隙

のない技にくっつけて出してくる。そうなったら次は戦略を考え

ないといけなくなってきて、、、、本当の武術や武道の戦いのよ

うになってくる。ゲームとは言えすごい戦いをまれに見る。心と

手が一緒に動くのだろう、私も格ゲーは少々かじる程度にやって

いるが、まさにそんな感じだろう。


戴氏心意六合拳では長い型はあまりなく、短い型をたくさん稽古する。

これは五行になぞられて、頭に型を焼き付けるためにまずは5つ絞って

稽古してく、長い型は技は多いがどれをどのような時に使ったら良いか

迷いが生じるのでいざという時には向かない。「拳児」という漫画の中

で八極拳の使い手である李書文老師がやはりそのことについてふれ、多

く技を持っているものよりも、一つの技を深く習熟している者を恐れよ。

的なことを仰っている。



まさにその通りである。


ゲームもそうなんですが、1つの技ができるようになったからといって強い

わけでもなく、技ができるようになってからさらに戦略を練って戦っていく

と言う形になっていくと思います。


ちなみに、戴氏心意六合拳は少林寺心意派からの派生で、一打筆頭(一応(^^;;)の

武術と言われています。かなり古い武術で形意拳の元になったぶじゅつとしても

有名です。



個人の感想として

格ゲーのコマンドは高校生の時に流行っていたストリートファイター2で

すごく練習しました。当時はゲームセンターでしかできなかったものが

スーパーファミコンで初めて発売されて、アルバイト代を叩いて買い、一

生懸命練習したものでした。コマンドのやりすぎで指の皮が捲れたり、

マメができたりするのは日常茶飯事で、頑張ってましたね。武術もそうい

えば同じなんだと気がついたのはつい最近ですw、かなりやってたような

気がします。今考えてみればその時間にもう少し勉強なんかやっていれば

なーとか(笑)(^^;;