【太極拳】強い人は弱く弱い人は強くを目指してほしい。 | 東京 護身術、中国伝統武術 掌友会のブログ (東京)

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推手の練習でよく感じることですが。

強い人はひたすら強く力の弱い人はひたすら弱い。


上記の連鎖から抜け出せないでいる人がほとんどですが、今回は太極拳を例とって書きますが、
推手の本当にやりたいことと言うのは、強い力に対しても弱い力である程度対応出来るようにするということではないかと思います。

力の強い人間が弱い人間をやっつけても感動はない。

力の強い人間が力を感じさせずに相手をやっつけるから感動があるのかなと思ったりもします。

しかしそれは非常に難しく得るのに大変な時間を要するのは言うまでもありません。

本来はスポーツや競技向きでは無いのかもしれませんね。

私が自分の先生たちから習ったのはとにかく弱い人間になりなさいと言われました。

当時の私は若く力もあり年老いた先生は力では私には勝てませんでした。20歳位ではこういう事はなかなかわからないもので私は先生に反抗ばかりしていました。

しかし太極拳推手倶楽部の試合の際にふと、年老いた先生の真似をしたところ相手がみるみる浮いて容易に技がかかるようになりました。

この体験から力を抜くことで出る力と言うものの存在に気が付き始めました。

力の強い人は力が強い→勝てる→うれしい。
この連鎖から抜け出せず化勁の本当の意味を知ることが非常に難しいです。

力の弱い人も力が弱い→負ける→嬉しくない。
負けるからやめてしまう、このような連鎖からなかなか抜けられません。力の弱い方は勁の習得に力を入れた方が良いと思います。

いちど自分のやっていることの逆を行ってみるというのも太極拳の修行としてはアリなのかもしれませんね太極拳だけに。