今日の住宅は地価が高いこともあって、年々、庭が狭小化の傾向にあります。こうしたことから、小さくても趣のある庭にするために、庭に「蹲踞(つくばい)」「筧(かけい)」「僧都(そうず)」などを配置することに注目されています。蹲踞は、初めは茶の湯から茶庭に用いられ、茶事の際に手を洗って心を清めるために考案されて発展してきたものです。筧は、もともとは山間の民家などで、岩間の湧き水や谷川の水を引くために用いられました。それを和風の庭に取り入れ、節を抜いた丸竹などを使って、手水鉢などへの給水源としたのが筧のはじまりです。僧都は“猪おどし”などとも言われ、山中の農家で、猪などを追い払うために考案されたものです。今日は和風の庭で、水の音色を楽しむとともに、竹が叩き台にあたって響く音を楽しむために用いられています。※いい庭だと思う庭は優れた造園会社から生まれます。岩崎ししおどし・ししおどし2・吉村➀30
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