スピリチュアルなお話:その4 自我のお話ー2つ目 | こめじるしるーむ

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誰しもが自分として在る事が一番大事。そう信じています。

 

 

スピリチュアルなテクニックを活用して癒しや変化をもたらしたいと思った時、

「自我」との向き合い方が非常に重要になります。

今回は、そんな中でも特に大切だと言われている「自我の浄化」についてのお話です。

 

 

 

自我の浄化 

 

自我にはネガティブな側面とポジティブな側面があります。

 

 

代表的な自我のネガティブな側面が「恐怖」と「欲望」です。

この2つはスピリチュアルな話でなくとも注意すべきと語られる事が多いので、

これらがネガティブ性をはらんでいる事は想像に容易いと思います。

 

対して、自我の持つポジティブな側面に「考える力」や「勇気」があります。

愛情は厳密に言うと自我そのものが持つものではなく、

自我を動かしている生命から放たれているものです。

自我はその「愛」を元に考えたり、行動を起こしたりできるポジティブな特性を持ちます。

愛を拡大し、愛を色々な形で表現していく事ができるのです。

愛は豊かさにもなるし、癒しにもなるし、喜びや笑いにもなります。

自我には、とても多くの素晴らしい側面もあるのです。

 

多くのスピリチュアルな考えでは、これらのポジティブな側面を活用して、

ネガティブな側面を浄化する方法が伝えられています。

このような行為は「自我の浄化」と呼ばれています。

 

 

 

ポジティブ性とネガティブ性

ポジティブ性とネガティブ性の違いは、

生命力を高めるか、生命力を弱めるかの違いです。

気持ちが明るく、色々な事を成し遂げようと思っている時、

人は心身共に元気で、生命力に溢れています。

気持ちが塞ぎがちで、色々な事に恐怖を見て枯渇した欲を感じている時、

人は心身共に心配に満ちていて、生命力が足りていない感覚を味わいます。

ポジティブである事は、生命に対して抵抗を持っていないという事です。

ネガティブである事は、生命に対して抵抗を持ってしまっているという事です。

 

 

自我の持つネガティブな側面とポジティブな側面を、

日常的に行いやすい思考や感覚に変換すると次のようになります。

 

 

では少し、実験してみましょう。

 

「私は充実した日々を過ごしたい」と言ってみて下さい。

可能であれば、心を込めてこの言葉を言ってみましょう。

自分の心の中や肉体に現れた感覚を覚えておいてください。

そうしたら次に「私は充実した日々を過ごさなければいけない」と言ってみて下さい。

先程と同じように、出来たら心を込めていって下さい。

そして、心や体に起きた反応を感じてみましょう。

 

よく観察すると「~しなければいけない」と言った時に、

心や肉体に力が入って緊張している事が分かると思います。

この緊張感を、私たちは責任感だと思い込んでしまっている節がありますが、

実際には、この緊張が自分に巡る生命の流れを阻害しています。

 

「~しなければいけない」という言い方の方が安心感が強かった場合、

意識がかなり自我のネガティブ性に飲まれているので、

自分が本当はどうしたいのか、じっくりと心と対談する事が大切です。

 

 

 

 

 

 

自我の浄化の仕方 

 

 

【1つ目:ポジティブ性に意識を向ける】

俗にいうアファメーションなどがここに該当します。

また引き寄せなどでも、できるだけ心地よく感じる事を考えようと言われますよね。

しかし、ネガティブな事に意識を向ける事に慣れていると、

それが正しいという思い込みの中に入り込んでしまいます。

・私は大人なんだからもっとちゃんとしなければいけない

・正社員で働かないと安定した暮らしはできない

・私はそれはできない/私には無理だ

・したい事だけをしていたら生活が出来なくなる

 

こういった類の考えを、当たり前の事として持ってしまっている時、

意識がネガティブ性に向いています。

これまでにも何度も繰り返していますが、本当に厄介な思い込みほど、

それを思い込みだと認識する事が私たちには出来ていません。

こんな風に文字に挙げてそれを読んでいると「これは良くない」と分かるんですが、

いざ自分の内面を見ようとなると、上記のような思い込みでも”正しい”と判断しています。

 

私たちは、自分が正しいと思う事を現実の中に見て、それを経験しています。

「こうしなければいけない」と思い込んでいるものが何かあったら、

それ以外の事をしている時には、何をしても上手く行かなくなります。

人生の道を1つに固定してしまっているので、この頑なな意識を改善しなければ、

別の道を把握する事はできなくなり、良いという道以外の全てにダメを突き付けます。

 

子の望む進路に対して頑なな態度を取り続け、

自分の思う良い人生だけしか許さないという頑固な親のイメージを持ってみて下さい。

親に自分の思いを否定され、親の言う道しか許されなかった子の気持ちも想像して下さい。

こういう事が、自分の内側で起き続けているんです。

 

 

 

自我のポジティブな側面に意識を集中させる事で、

ネガティブなものを感じにくくする事ができます。

 

自我のポジティブな側面に関心を多く向けていると、

それが優先的に活用されるようになるので、素敵な事が多く起こるようになっていきます。

その上、これまで優先的に活用していたネガティブ性が大人しくなっているので、

そこから創造されていた現実たちが次第に無くなっていくようになります。

自我のネガティブ性から関心を逸らせると、元々自分の内に流れていた

「生命の流れ」が築いている、自分を生かそうとするエネルギーを感じる事になるので、

それが人生を好転されたり、問題を解決させたりする力となっていきます。

 

これまでの人生でネガティブな感覚に意識を向けている事が多かった場合、

ポジティブな方向に意識を向け直すのは容易い事ではなく、努力が必要になります。

1日に何百回もアファメーションを繰り返さなければいけないという事ではなく、

ネガティブな方向に向いた意識がもたらす感覚に浸らないようにする事が重要になります。

ネガティブな方向に意識が向いたら、それを立て直して良い感覚になるよう努めます。

最初の内はしんどいです。それは仕方のない事なので、この時期は忍耐が必要です。

しかし、その忍耐は必ずアナタに喜びをもって答えてくれます。

 

 

 

 

 

【2つ目:自我を許す】

 

 

この図で説明している「ポジティブ性」と「ネガティブ性」は

自我の持つ基本的な構造なので、浄化を行ったとしても、

自我そのものに備わったこれらの機能を完全に消し去る事は出来ません。

ネガティブな方向に意識を向け続ける事を辞めたとしても、

恐怖も残るし、欲も残るという事です。時には許せない事もあるでしょう。

しかし、それは問題ではないのです。

 

自我そのものに備わった機能には確かにポジティブ性とネガティブ性があります。

しかしそれは「善」対「悪」のような対立を現しているのではなく、

自我という構造の中には、様々な特徴を持つ物があるというだけなのです。

恐怖も欲も必要とあらば起こります。問題は、そこに固執してしまう所にあります。

 

自我からネガティブな機能だけを取り除く事は叶いません

だからこそ、自我そのものに備わった機能としてのネガティブ性を

許し受け入れる事がとても大切な姿勢となります。

 

スピリチュアルで陥りやすい状態の1つに、自我を敵視する事があります。

自我はエゴとも呼ばれ、このエゴが自分を苦しめていると考えて、

自我そのものを否定したり、拒絶したりして、自分から締め出そうとするのです。

これを行ってしまうと、自我は肥大化し、ネガティブ性の力が増してしまいます。

自我のネガティブ性に固執してしまっているからです。

 

許せないとか、それが悪いという感覚は、その対象に意識を強く集中させます。

許しはそれを解くための方法で在り、自我のネガティブ性の浄化には

この「許し」が最も効果的で、代表的な方法だと思います。

 

許しが難しいと感じるのは、許しを行為に向けて行ってしまっているからです。

自分の尊厳を酷く傷つけてトラウマすら作り出した人間を許そうとした時、

許せないと感じる人は、その人のした行為を許さなければと考えています。

許しは、最初に、許せないと思っている自分の心に向けて行います。

ここで自分を十分に許せてから、許しを相手の「人」に移すのです。

許しは、自らの心を苦しみから解放するために行う愛ある選択です。

自分自身を許す事が出来れば、他者を許す事ができます。

今は無理だと感じていたとしても、自分を許すとその感覚は変わっていきます。

愛が行う許しの選択は心についた傷を癒し、前に進ませる力を持つのです。

 

 

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自我のネガティブ性を浄化する方法は他にもたくさんあります。

ブロック解除とかもそうですし、イメージ瞑想などにも浄化を促進させるものがあります。

しかし、自我の持つ機能としてのネガティブ性は取り除けないので、

根本からそれらを取り除こうとする事は避けるようにして下さい。

もともと備わった自我の、ネガティブな側面を持つ機能は許し受け入れて、

そこを社にしている、ネガティブな考え方を取り除く事を意図してみて下さい。

それはただの考え癖なので、取っ払う事ができます。

 

欲や恐怖があるのは構わないのです。

欲や恐怖を原動力としている考え癖に触れる事を避け、

気持ちが明るくなるような方向に、関心を出来るだけ向けるようにしてみて下さい。

自我は慣れ親しんだ考え方に引き戻そうとしますから、

ずっと同じ方向に意識を向ける事ができないのは自然な事なんです。

そういったブレを失敗とみなさず、何度でも意識を向け直してください。

次第に新しく選んだ意識の方が、自分にとっての「正しさ」になっていきます。

大丈夫です。懸命に、心の中で喜びを選択し続けて下さい。

その努力は必ず形になって、人生の中で答えてくれます。

 

 

 

 

 

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