今年の干支【甲辰】の解説　２０２４年

●今年の干支【甲辰】の解説　２０２４年

新年あけましておめでとうございます！

坂井快衣、けいです。

新しい年が明け、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

今年は、たつ年で干支は【甲辰】

今回は、この【甲辰】の意味するところをご説明したいと思います。

※ちなみに１月はまだ【癸卯】で、【甲辰】が実際に稼働するのは２月４日～になります。

【甲】は冬に地中に蓄えていた生気が、ようやく大地からニョッキリ出始める【春】、方角は【東】、五行では【木】、色は【青】

【甲】は１０干の最初の干であり、今までの寒さのために地中にもぐっていた草木の芽が、地面を破り新たに芽生えていく状態を表し、陽気が常に上を目指して真っすぐ伸びていく性情を有しています。

【辰】の漢字は、二枚貝が殻から足を出している形をかたどっており、物事がフルフル細かく振動しながら、万物が次第に伸びていく状態を表します。

【辰】・・二枚貝がフタを開けて実体を表す象形文字

ちなみに、【辰】に【曲】を乗せると【農】になります。

【曲】は曲げモノ（木や竹の細工）の象形文字であり、【辰】の上に【曲】を乗せることで、頭と道具を使って収穫を上げる農業の【農】になります。

【辰】に【雨】を乗せると【震】になり、天から雨が降り、地中が細かくふるえることから地震の【震】、【震】には、恐れる、おののくなどの意味を含んでいます。

※現在、石川県を中心に多くの地域が能登半島地震で甚大な被害を受けていますが・・あくまでも陰陽五行の新年は２月４日からなので…たまたまだと捉えていただけたら幸いです。

また【辰年】は、春から初夏にかけての地支で、物事が活発になり、前進しようとしたら、崖（＝障害）にぶち当たる。

さて、この崖をどうやって取り払おうか？と悩み紆余曲折した陽気の年で、事変が起こっても怖がらずに、守るべきことは守って、しっかり対応しなければならない年を表します。

上記のことを踏まえると、【甲辰】の年は、次代の新しい芽生えの年だけれども、順調にスクスク育つのではなく、旧体制の抵抗や妨害があり、なかなか前に進めない苦悶を秘めた年になります。

若々しい理想や夢、勢いはあるのに、外界からの思いがけない抵抗、妨害に、思わず苦しみや動揺を感じてしまうのです。

しかし、生命力は抜群ですから、頭を使い、障害物を取り払い、雷鳴が鳴っても、周りが騒がしくても気にせず、各自が信念を持って着実に成長していけば、その先は良くなる可能性が高くなります。

それでは実際に、過去の【甲辰】の年に何かあったのかを見てみましょう。（Wikipediaで調べました。）

【１１８４年】

●源義仲、粟津の戦いにて源範頼と源義経に敗れて死亡。

●源範頼と源義経、一ノ谷の戦いで平氏軍を破る。

●源頼朝、公文所、問注所を設置。

（公文所・・・公文書の管理を行う機関、問注所・・・訴訟事務を管理する機関）

【１５４４年】

●近畿・東海が８月に暴風雨に襲われ、大洪水が発生、多数の死者を出す。（書籍に「前代未聞の珍事なり」と記している）

【１６０４年】

●徳川家康が秀忠に命じて、東海・東山・北陸の3道に一里塚を設置。

（一里塚・・・一里ごとに設置した塚、多くは塚の上に榎や松を植え旅人の目印にした。）

●江戸幕府が京都、堺、長崎の指定商人に生糸の独占輸入、卸売権を与える。

●徳川家康が松前藩に蝦夷（アイヌ）交易独占権を認める。

【１６６４年】

●江戸幕府が寛文印知を発給し、全ての大名の所領の範囲を確定させる。

（寛文印知・・・江戸幕府が日本全国の大名に対して一斉に領知判物、領知朱印状、領知目録を交付した法律。）

【１７８４年】

●父、田沼意次の世子の身分まま若年寄を勤めていた嫡男、田沼意知が江戸場内で佐野政言に暗殺された。

【１８４４年】

●伝馬町の牢屋敷で火災発生、切り放しに際し、高野長英が脱獄。

【１９０４年】

●日露交渉の打ち切りをロシアに通告、軍事行動開始→日露戦争開戦

【１９６４年】

●大阪府警曽根崎警察署の警官が停車命令を無視したドライバーを射殺。

●ライシャワー米大使が日本人少年に刺され負傷。

●日本人の海外観光渡航自由化、観光目的のパスポート発行が可能に。

●BASIC言語のコンピュータープログラムが初めて実行される。

●世田谷区で竜巻発生。家屋450戸以上が被害を受けた。

●母子及び父子並びに寡婦福祉法公布施行。

●TBSラジオで「全国こども電話相談室」放送開始。

●品川勝島倉庫爆発火災発生（消防署員18人、消防団員1人が殉職、負傷158人）

●日本人の国際運転免許証の利用が可能となる。

●アジアで初開催となる東京オリンピック、東京パラリンピック開催。

●新宿駅に日本初のコインロッカーが設置される。

●名張毒ぶどう酒事件で一審で犯人とされる村人に無罪を言い渡す。

以上の【甲辰】の出来事を踏まえると

①新な時代の序章を感じさせるような物事に対し、許可や認可がなされる

②懸案となっているもの、今後なりそうなものに先んじて対処しようとする意識が芽生える

③天災の件数があまり多くない（天災が多い年は、本当に多いですから・・・【辰】はつきますが関係ないみたいです。）

といった感じで、過去の良くない流れから、少し希望の持てる１年になるような・・・（希望）

それに、時代の流れは、後ろ暗いことをしている人がどんどん淘汰されていくので、目先の得に目を奪われず、真っすぐ素直に過ごした方が良さそうです。

【甲】も【辰】も季節は春。

守りの慎重さは大事ですが、停滞しているものは、怖くても前進させなければいけない１年。

皆さまは、今年１年、どのようなことに挑戦しますか？

わたしは、今は、子ども達の受験のことしか考えられませんので、すべて終わった後に考えてみたいと思います＾＾

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。