●四柱推命 天中殺についてまとめてみた(2)
こんにちは、坂井快衣、けいです。
前回のつづきです。
さて今回は、大運天中殺について書いてみたいと思います。
種類は以下の2種類です。
①正規の大運天中殺
まず人の一生を120年と考え、それを各10年に区切って【大運表】を作り、その中に、もともと持っている天中殺の二つの地支が含まれている20年を【正規の大運天中殺】といいます。
②大運の中の日座天中殺と日居天中殺
大運に【甲戌】と【乙亥】が巡ると日座天中殺、同じく大運に【甲辰】と【乙巳】が巡ると日居天中殺となり、こちらも大運天中殺に該当します。
ちなみに日居天中殺の現象は通常の約4割程度と言われています。
そしてさらに、大運天中殺には初旬条件というものがあって、大運の初旬に、それぞれ10つの条件が1つでも重なると、20年ずつどんどん大運天中殺が長くなっていくという約束事が存在します。
それが初旬の干支に
1.正規の天中殺が存在する
2.日座天中殺が存在する
3.日居天中殺が存在する
4.~9.までは命式内の干支と初旬の干支の関係が4.~9.までの関係にある場合
4.天剋地冲
5.大半会
6.納音
7.律音
8.干合支合
9.方三位(これは入らない場合もある)
10.干合変化(命式内で干合した干支のこと)により、4.~7.の条件を満たす場合
またこれには、【火母に従う】という考えから、上記の条件には
戊=丙
己=丁
と同一のもの【共通干支】と考えて、初旬条件を見ることになります。
(例)戊申=丙申、己卯=丁卯などは、大運天中殺の初旬条件では同じ干支扱いになるということです。
そしてこれら10の条件が1つでも初旬条件に当てはまると、
人間としてちょうど働き盛りの3旬4旬目に20年に大運天中殺が巡り、たまたまそこに正規の大運天中殺があったり、日座天中殺や日居天中殺が存在すると、どんどん後ろに大運天中殺が移動していくことになるのです。
(例)初旬に大運と命式内で大半会、天剋地冲がある場合、さらに大運の3旬4旬目に正規の大運天中殺がある場合。
初旬(大半会・天剋地冲に該当)
2旬
3旬と4旬(正規の大運天中殺)
5旬と6旬(大半会で移動後の大運天中殺)
7旬と8旬(天剋地冲で移動後の大運天中殺)
と、このようにどんどん移動していき、ほぼ生涯天中殺になってしまう場合もあるのです。
このようになってしまうと、一生ゆったり過ごすことはできず、常に運気のブレとお付き合いすることになりまする。
こうなるとゆっくりできるのは死ぬときぐらいですかね(滝汗)
次に、大運天中殺中の陰転陽転(運気の上下)について書いてみたいと思います。
①陽転する可能性が高い人
大運天中殺に入る旬の前の旬に運気が悪かった(陰転していた)
自分を保護する人がいない人
伸るか反るかの冒険心の強い人
孤独を恐れず明るく生活している人
大運天中殺に入った初めの5年間に、陰転するのを恐れずに何か思い切ったこと(転職、転居、独立、結婚、離婚)する。←それを踏み台にして陽転する場合がある
大運天中殺が働き盛りの3旬、4旬目の人
守護神が来ている
②陰転する可能性が高い人
天中殺に入る旬の前の旬に運気が良かった(陽転していた)
大運天中殺中にあまりに陽転しすぎた場合←天中殺を抜ける最後の5年間に運気が急落する(転び中殺)
その人にとっての忌神が来ている←単なる劫財とか傷官とかじゃないよ!
大運天中殺が初旬からきている人
③なにも起こらない可能性のある人
サラリーマンや専業主婦
結局、大運天中殺というのは、シードベルトの無いジェットコースターに乗っている状態で、その運気の流れに上手く乗れば、ぐんぐん運気の流れとともに上昇するし
運気の流れに乗れないと、運気に振り回されて体調が悪化したり、心に余裕がなくなったり、挙句には振り落とされたりする可能性のある状態なのかな・・とわたしは思います。
サラリーマンの方や専業主婦の方は、すでにキッチリ枠の中に納まっている方々と言えるので、運気は一定のまま過ぎ去ってゆくのでしょう・・・しかし、一歩外に出たら強風が吹き荒れている状態ですから要注意です。
また、大運天中殺については、さらにもっと複雑な調べ方もあるのですが、わたし自身、ここに上手く説明する自信がないので、天中殺については、ここまでにしたいと思います(;^ω^)
<おしまい>
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