こんにちわ
守りたい掛川市の伝統工芸品 葛布
今回が葛布のご紹介ブログの最終回です
葛のツルから葛布ができるまでを
ご紹介したいと思います
葛のツルから葛布ができるまでの流れ
1.葛が糸になるまで
葛のツルってこんな感じなんです
畑のモンスターと言われるのが
分かりますね
葛のツルを刈って葉っぱ等を取り
葛のツルだけにします
葛のツルを茹でる
草をかぶせて数日蒸らす
流水ですすぐ
表面の皮と芯の間の繊維を取る
取り出した繊維を干す
糸に裂く(糸の太さが決まります)
裂いたものを結んで長い糸にします
2.染め
よもぎで染めた深い渋い緑や
葛で染めた淡い緑
パステル風のかわいい色も
たくさんあります
3.織り
織りあがった織物の仕上げ作業で
結び目が飛び出していないか
確認しながらはさみで整えます
すごくざっくりですがこんな流れです
それぞれの工程に
それぞれの専門の職人さんがいらっしゃり
すべていろんな方の手作業で
仕上げられています
葛の糸ってこんな感じです
葛の糸を太くすることもできるし
細くすることもできます
太くするとより葛の艶感が増し雰囲気が変わります
また縦糸にいろいろな色の糸を使うこともできます
葛の糸をいろいろ染めることができ
お店に行った時はこんな色がありました
糸の艶は葛の糸の艶です
染めてもその艶は変わらず
光によって表情が変わります
色もパステル風の色から
落ち着いた渋い色までいろいろ選べ
縦糸と横糸を変えれば無限大
そのうえ織り方までリクエストできたら
もう自分だけのオリジナルの葛布ですね
この雰囲気は葛布だから出せる風合いだと思います
また日本で生まれたものですが海外でも愛される
だから現代の暮らしにも取り入れやすいものだと思います
葛布ってとっても昔からあるもの
きっと畑に出てきたジャマなツルを
何かに使えないかなぁって考えたのかな
そのツルの内側の繊維を裂いて糸にして織物に…って
最初に作った人すごいです
蹴鞠の鞠袴に使われているように
きっといろんな色を楽しんできたんだろうな
艶や手触り、色や質感 お伝えしたいけど
写真に撮っても、ガラス越しに見ても
色や風合いが実物と違って見えます
実際に手に取り目にしたときのことは
なかなか伝えきれなくてもどかしい
ぐらいです
静岡県掛川市にある小崎葛布さんに
ぜひ一度遊びに行ってみてくださいね
掛川城のすぐそばで
観光で立ち寄られる方も多いみたいですよ
この葛布についてのブログは
一人でも多くの方に葛布のことを
知っていただきたくて書きました
ぜひこれを機会にご興味を持って
いただけたら嬉しいです
伝統工芸品 葛布を残していくために
私だけでは微力ですので
どうぞよろしくお願いいたします
4回に渡り
掛川市の伝統工芸品 葛布をご紹介してきました
最後までお読みいただきありがとうございました