風のマーサ、西熊野街道を行く4 天辻〜阪本 | 風のマーサ、街道を歩く(旅と古道と峠道のブログ)

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について書いています。
また、それらを
通して日本の美しい原風景を紹介出来たらなぁと
思っております。
是非、ご訪問ください。

こんばんは

風のマーサです😊


西熊野街道シリーズの第4回目。

ここまで大日川〜(鳩の首峠)〜永谷〜(天辻峠)〜

天辻と辿っていきました。

また街道の北側の起点「五條」を

散策しました。


今回は、さらに南へ

天辻〜小代までの区間について

書いていきたいと思います。


さっそく(別の日にはなりますが)

日本最長路線バス、八木新宮線に乗って

星のくにバス停までやってきました(下写真)

私の中では、久々に戻ってきたという感覚です。

近くには

茅葺きの建物が建っており

石碑には維新胎動の地と刻まれています(下写真)

かつて天誅組が天辻に本陣を構えていました。

ここから、すこし北側へと戻ります。

すると天辻集落への分岐路が伸びているので

そこを登っていきます(下写真)

天辻集落を通る道(下写真)

それは天空の十字路「天辻峠」へと続いています。

今回は天辻峠から

ここ天辻へと降りてきた西熊野街道が

その後、どのように進むのか。

そのルートを辿りたい。

下写真は国土地理院地図の天辻周辺に

なりますがオレンジで囲んだ破線図が

古道だろうと想定して、その道を探りました。

(それとは別に天辻峠の文字にも

オレンジ丸をしています)


あとは実際に歩いた感覚、様子からも

(それが古道なのか?)を判断?してみたいと

思います。

(上写真、国土地理院地図を利用)

破線図は見たところ、尾根筋を下って

阪本(大塔町)に至っています。


それを実際に照らし合わすと

意味深な石?の立っている所から

おそらく尾根へと入っていくと

思われます(下写真)

普通の石?のようですが、形が道標みたいです。

しかし、期待とは裏腹に

急な尾根をただ降りるだけで

古道はおろか、道跡すらありません。

(これは失敗したなぁ)

それでも先へ進んでいくと

紆余曲折あって古道に出会いました。


あとは、この古道を辿り入り口部分を

確定させます。

結論としては、先ほど入った所よりも

少しだけ登ったところ、そこが

入り口となります(下写真)

溝が通っていますが、そこを進みます(下写真)

尾根ではなくて谷地形を進むようです。

入り口あたりは、ゴミとかが落ちていて

荒れ気味ですが道自体ははっきりとしています。

すぐに溝とは離れて(谷から離れ)

山腹を巻いていきます(下写真)

いかにも古道といった雰囲気の

深く掘られた道が続いていました((下写真)

そして自然と尾根に乗ります(下写真)

ほどなく道が二手に分岐しています(下写真)

左は尾根筋を進むルート。

右は谷へと降りていくルート。

どちらも歩けたら良いのですが

時間的にも体力的にも難しいです。

とりあえず右の谷ルートを進みました(下写真)

始めは山腹を巻くようにして進み、

その後、ジグザグに谷へと下ります。

後は谷沿いに進んでいくようです。

しかし、倒木が酷くて進むのに相当なストレスが

かかりそうです😱

引き返すことにしました(汗)


道の感想としては、平たい道で

明治の馬車道の雰囲気がありました。

またあたりは暗くて、鬱蒼としています。


分岐点に戻り、今度は

左の尾根ルートを進みます。

すると、またすぐに道が二手に分かれています(下写真)

右が引き続き尾根筋を進むルート、

左が(おそらく)谷へと降りていくルートです。

まずは倒木を乗り越えて、左のルートへと

降りていきました。

このルートは中々に良い道で

古道感に溢れています(下写真)

つまり歩いていてワクワクする道。

あたりも何となく明るい雰囲気があります。

また道の基部には石積みがなされている所も

ありました。

最終的には、簾橋まで降りてくるのだろうか?

(実際に進めるかは確認していない)

つまり簾集落への道だろうか?

個人的には好きな道ですが、今回は引き返すことに

しました。


分岐点に戻って、今度こそ尾根筋を進みます。

立派な堀切の古道です(下写真)

さらに進むと六地蔵(下写真)

また墓石が並んでいました。

この先も

中々、歩きやすい道が続いています。

おそらく現在でも使われているのだろう。

また道の側面には紐が貼られていて

止め山の札がかかっています(下写真)

松茸山だろうか?

この紐より中には、入ってはいけないと

いうことだろうか。

いずれにしても、歩いた時期は止め山の時期とは

違うので、良いかなぁと進みました。

さらに道が分かれていますが、

今度は左に(下写真)

右はどこに行くのか、わからない。

ここまで

国土地理院地図の破線路を

入り口部分は少し異なるものの

予定通りに歩いています。


間違いなく古道だと思いますが

個人的には(整備され過ぎていて)

物足りない感はあります。

本当に勝手なものです(汗)


地面は、ある程度柔らかいほうが

個人的には好きです。


阪本〜天辻と書かれる案内標識が

ありました(下写真)

3つのルートの内、(実際に観察してみて)

この尾根ルートが西熊野街道の

本道のように感じました。

さらに尾根を進みます。

すると、視界がパッと開けてきて

そこには鉄塔が建っていました(下写真)

三角点651.5の地点のあたりだろうと思う。

山々を眺めます(下写真)

ここまでは平坦な道でしたが

この先、つづら折れで

急坂を降りていくことになります(下写真)

また国土地理院地図の破線図とは進む方向は

異なっているようです。

古道の貫禄十分で

また、自然な雰囲気というか、

なんとなく手の加わっていない感じが

私好みです。


道幅は広い。

古道の感覚を十分に味わって

歩きます。

落ち葉を踏みしめる感覚が心地よいです。


(上写真、つづら折れの様子)

どんどんと降っていきます。



国土地理院地図の破線図とは、

かなり離れていたルートが、

再び近づいてきます。


さらに尾根を下ります。

木々の合間からは阪本集落が

見え隠れします。

ほどなくして、

いかにも新しい石積みが

見られました(下写真)


このあたりからは

再び整備された感じ、里の匂いが

感じられました。

何故かガードレールがあった(下写真)

さらに進むと墓石が立ち並び、

引き続き降っていきます。

ダムで拡張されたであろう

天ノ川が見えてきました。

そして国道168号線に降りてきます(下写真)

実は先程から雪がちらついていて

風もあるせいか、かなり寒いです。

次に大塔橋を渡りました(下写真)


(上写真、天ノ川の様子)

阪本集落にやって来ました。

阪本バス停もあります。

次回は小代へと向かいます。

続く。

(2024年1月上旬)