風のマーサ、旧北陸道を行く 11 浅水宿〜福井 | 風のマーサ、街道を歩く(旅と古道と峠道のブログ)

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旅人、ヨガインストラクターの"風のマーサ"
です。
当ブログでは主に
旧街道、古道、峠越えなど
について書いています。
また、それらを
通して日本の美しい原風景を紹介出来たらなぁと
思っております。
是非、ご訪問ください。

こんばんは

風のマーサです😊


前回では

北陸道の宿場町

水落宿に訪れました。

ここから北へは

かつて鳥羽野と呼ばれる荒野が

広がっていて鬱蒼としていましたが

江戸時代に入り、整備されていった

ようです。


現在は

普通に町並みが続き

神明町、鳥羽の順に

旧街道を歩きます。


道自体は、前回同様に

北へ道なりに進む

イメージです。

神明3交差点で県道185を越え

やがて街道は福井鉄道の鳥羽中駅

を横目に踏み切りを渡ります。

(歴史と年季を感じさせる駅看板)


ほどなくして

鳥羽橋にて浅水川を渡ります。(下写真)

橋には、なんと北国街道と

明記されているではありませんか。

なんだか、うれしい気分になります。

やがて、

県道229との合流点の交差点、

西縦貫線交差点だろうか…ここでも

北に道なりに進むイメージですが、

具体的には県道229の左隣りの道にて

並走する形をとります。


この交差点あたりからは

鯖江市から福井市に

変わります。


しばらく進むと街道は

浅水二日町に入ります。

このあたりからが、

北陸道の宿場町、浅水(あそうず)宿

になります。

街道の左手には

石碑が見えてくる。(下写真)

(浅水宿の様子)


石碑には明治天皇浅水御小休所

と書かれます。

この先では

朝六川(あさむつがわ)を

あさむつ橋で渡ってから

直角に左折、そして右折と

宿場町特有の鍵の手状に進み

北上します。


ところで

あさむつ橋近くには

あさむつ橋の説明書きの碑が

あって、清少納言の枕草子をはじめ

藤原定家、松尾芭蕉の歌にも

読まれた名所だということです。


あさむつ橋自体は

あまり目立たず

意識しないと自然に

通り過ぎてしまいそうに

なり、いにしえの名所も

今は昔と言わざるを得ません😓


近世、この橋を境に

浅水村と浅水二日町に

分かれていましたが、

それは現在に引き継がれている

ようです。(浅水町と浅水二日町)


そして、この境界を中心にして

北に南に発展したのが

当時の浅水宿のようです。


話を戻します。

あさむつ橋を渡り

左折、そして右折と鍵の手状に

進む際に、本陣跡の石碑を

目にします。(下写真)


本陣跡の石碑の角で

右折して北上します。


下写真は石碑のところから

あさむつ橋方面、さらには

文殊山方面を振り返った様子。

(このあたりが、浅水宿の中心で
数々の歌の読まれた名所)

ここまでやって来たら
福井市街地まで
もう一息。
街道を道なりに進み
浅水町から今市町に。
角の空き地には
宝塔が建っていました。
良く分からないですが
古そうではあります。

(実際はもう少し背が高かったような気がしますが…)


福井目指して北上。

田畑が広がります。

そして荒井一里塚跡の碑が。(下写真)

さらに、およそ500mくらい先の

八幡神社の境内には

三軒茶屋と書かれる石碑が。(下写真)

このようにして、

中荒井町、下荒井町と過ぎて

江端町に。

そして、江端川を玉江橋で

渡ると花堂(はなんどう)地区に

なります。

街道の右手には

大型スーパーマーケット、

アルプラザ平和堂が建っています。


この先の交差点では

右折して(アルプラザ前の通り)、

またすぐに一本目を左折します。

ここからは再び、道なりに

北へ進んでいくことになります。


この先の狐川を玉江二の橋で

渡ります。(下写真)

昔の絵図によると

この橋から向かう側のみに

花堂地区の家々が立ち並びます。

手前(南側)側はずっと芦が生い茂る

沼地のようになっていたようです。


そして、この玉江二の橋の南のたもと

には、玉江跡の碑があります。


芦の生い茂る

沼地の一帯は、かつて玉江と

呼ばれていました。

かつて、松尾芭蕉も

この道を訪れ「月見せよ 玉江の芦を

刈らぬ先」という句を残しました。


玉江は、絵図から見ても

玉江橋を渡ってから

玉江二の橋を渡るあたりまで

広がっていたようです。

(参照)玉江跡碑の側に、この絵図と玉江の説明文の

立札もありました


この絵図では

横に一本の北陸道が通り

比較的太い川と細い川が各々縦に

横切っているのが、わかります。

太い川が玉江橋のところで

細い川が玉江二の橋のところ。

その間には、民家が一切

描かれていません。


今では、先程のスーパーマーケット

をはじめ住宅地が続いています。


さて玉江二の橋を渡って

花堂を進みます。

前方には八幡山が差し迫り

やがて通り過ぎていきます。

県道229号線に合流してからは

ほどなくして左の脇道に進入。


いくらか、クランク状に

進みながらも県道の内側(西側)の道を

進みました。

途中、いくつか

お寺の前を通りすぎ

右手に福井銀行を見た先の

通りにて左折します

このあたりは、かつての木田村です。


左折して進む先は、前方に

足羽山(あすわやま)

古くは愛宕山とも呼ばれていました。(下写真)

(かつての木田村)

足羽山に近づくように道を進み
突き当たりで右折。

山に沿うような形で福井市街地方面に

向かいます。(下写真)

そして足羽山とも別れ

九十九橋(つくもばし)を渡ります。

もうすっかり

日も暮れてしまいました。

福井城の外堀の役割を果たした

足羽川、そして

現在の福井城下を眺めます(下写真)


さて、次回は

福井城、福井城下を

散策するところから

始めたいと思います。


続く。



参考)

福井県道路地図 県別マップル18  昭文社

山アプリ ヤマレコ等