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「独自の世界観に共感するファンが集まる」ブランディングのブログ

一般社団法人ブランド・バリュー協会理事で、飲食店コンサルティングのイー・フードビジネス・サポート代表の上田が、
ファンに選ばれ続けるためブランディングについてお伝えします。時にはビジネス以外の日常の感じた事、気づいたことも綴ります。

「誰から聞くか」の重要性の実感と「ブランドの浸透」について、その1
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■7月の初めから、週3回のペースでメルマガを書いています。

 これまで、情報発信の重要性については、いろいろな
 人から何度も聞かされていました。

 そのたびに、「始めなければいけないな」思いましたが、
 結局そのままでした。


 メルマガの第一人者的コンサルの方から直接お聞きしたことも
 あります。

 「メルマガによる情報発信が専門家としての自分の認知度を
 高めるために必要不可欠ですよ」と。


 理に適っている、たしかにそうだと思い

 「今度こそは、やってみよう」と決断しました。

 ・でも読者いないし・・・(最初はいなくてあたりまえ)

 ・書くネタないし・・・(考えようとしていない)

 ・配信スタンド(メルマガを送るシステム)設定めんどくさそ~

 と、最初の一歩すら踏み出せませんでした。

 頭で納得してもなかなか動けないものですね。


■そんな、ぼくが、今、メルマガを送り続けています。

 つまり、最初の一歩を踏み出し、まがりなりにも
 続けているのです。

 誰が、ぼくの重い腰を上げさせたのか?

 その方は、最近、色々お世話になっている新進気鋭のコンサルタント
 ビジネスコントロールパートナーの中村仁さんです


 中村さんと初めてお会いしたのは、約3年半前、

 その時は、まだ駆け出しのコンサルタントだったと思いますが
 今では、飛ぶ鳥を落とす勢い。

 クライアントも順番待ちで大活躍されておられます。


 中村さんは、初めてお会いした頃から(それ以前かもしれません)、
 コツコツと毎日メルマガを書き続けておられるのです。

 そして、「メルマガによる情報発信は大変重要です」

 と、たんたんとおっしゃっています。
 
 決して強制することもなく。


■そこに、「誰から聞くか」の重要性をつくづくと実感させられます。

 実際に、書き続けられて、大飛躍されたというお姿をはっきりと
 見ていますので。

 そして、その影響を受けて、ついに、ぼくが、自発的に
 書き始めたのです。


■ブランド戦略においても、

「誰からその商品について教えられたか、勧めているか」

ということが、大変重要です。


この続きについては、次回お伝えしたいと思います。
 
「米国は一人なら速いが、四人なら日本のほうが速い」という言葉から感じたもの
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■サッカー日本代表の、ホジッジ監督の言葉が、今日のヤフーニュースで

 のってました。

 オリンピックの男子の400メートルリレーについて

 「米国は一人なら速いが、四人なら日本のほうが速い

 組織になれば日本はなんでもできる」

 このニュースは、ある選手が、Jリーグでチームの和を乱したことから、

 日本代表に召集されなかったということに関連して、

 「チームワークが最重要」ということを伝える文脈でホジッジ監督が

 話した内容です。


■このニュースを読んだ時、これって「ブランドの組織内への浸透」

 (インターナルブランディング)に通じるものがあるなと感じました。


 ブランドを組織内への浸透とは、

 「自分たちは、どういう価値を顧客に提供し、顧客からみて

 どういう存在になるのか」を規定した「ブランド・アイデンティティ」という

 旗印を、社内の隅々まで共有させることです。

 
 その結果、チームは一丸となって、最高のパフォーマンスを達成に向けて

 取り組むことができるのです。


 前述の400メートルリレーも、考えてみればすごいですよね。

 9秒台が一人も、いないのに、あのアメリカに勝てたんですから。

 「チーム一丸となってバトンの練習をしたから勝てた」

 と言われても、アメリカも、それなりに、練習してるでしょうし。



■企業や、店舗において、ブランドの企業内(店舗内)への浸透が

 進むことで、お互いが何を考えて、今どうしようとしているか

 が、共有できるようになります。


 「見えないものが見える力」


 「以心伝心」


 とでもいうべきでしょうか。


 400メートルリレーの男子日本チームも、

 前を向いて助走しながら、後ろの走者が、今、バトンをどの位置で、

 どうしようとしているのかが見えているのかもしれません。


 もしそうなら、そりゃ、バトンワークで、他国を圧倒しますよね。

 (陸上について知りませんので完全な予測で書いています。)


■それほど優秀な社員がそろっていなくても、ブランドの社内浸透で

 お互いが何を考えているかがわかり、

 お互いをカバーし、助け合える、

 そして高めあえるチームができれば

 他の店舗に負けないというイメージをお持ちいただけたのではないでしょうか?



「おタバコ吸われますか?」の質問に、違和感を持つ瞬間
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■本日の内容は、決してタバコを吸う人に悪意をもって言っているのでは

 ありませんので、あしからずご了承ください。


■最近、事務所の近くの、コ○ダ珈琲のモーニングサービスをよく

 利用します。

 入口をはいると、即座に、たぶん、マニュアルで訓練された店員さんが

 「いらっしゃいませ~ おタバコはお吸いになられますか?」

 と声がえけ。

 その答え如何によって禁煙席、喫煙席にそれぞれ誘導するためですね。


■今日も、座敷に座って新聞を読みながら、入口方面を、なにげにながめて

 いたら、上品そうな奥様風の女性が入ってこられました。


 店員:「いらっしゃいませ~ おタバコお吸いになられますか?」

 お客:はずかしそうに、小さく横に手を振る。

   (吸いませんと言う意思表示ですね)

 店員:「では、こちら禁煙席にどうぞ~」


 しばらくして、

 また別の、お客さんが入ってきました。

 今度は、知的でバリバリのビジネスウーマン風の方


 店員:「いらっしゃいませ~ おタバコお吸いになられますか?」

 お客:ちょっと、不機嫌そうに「吸いません!」

 (タバコなんか吸うわけないやろ!と心に思っているような雰囲気)

 店員:「こちら禁煙席にどうぞ~」


■人によっては、心の中には、「タバコ → 体に悪い → 吸う人は意思が弱い人」

 というイメージを持っている場合が多いと思います。

 特に最近の禁煙ブームの影響で。


 となると、

 「おタバコお吸いになられますか?」という質問は


 タバコを(悪)と思っている人にとって

 「マリファナお吸いになられますか?」と同じような

 質問に聞こえる人もいるような気がします。

 (実は、コレ、僕です。)

 聞かれたら、顔では笑って、「吸いません」と答えていますが



■接客でお客様に対する質問は

 “そのように、見えている前提”でお声掛けすることが多いですね。


 「お手洗い、お探しですか?」

 「ご注文、お迷いですか?」


 ただ、タバコを吸うように思われているのが厭だと思う人からは

 今回の質問に、違和感を持つ人がいるのではないかと思えます。


■チェーン店のマニュアルの場合、相手を見て

 一人一人対応を変えるのは難しいので

 「禁煙席、喫煙席、どちらが、よろしいですか?」

 というトークでいいと思います。

 
 今回のコ○ダ珈琲の件は、

 本当に本部マニュアルでそのようになっているのか

 或いは、店のほうで、勝手に改善しているのかは

 定かではありませんが。


■最後に、繰り返しになりますが、決してタバコを吸う人、嫌いでも

 なんでもありませんので。

 

「エアコンを消してしばらくすると、だんだん暑くなる」、から感じたブランドづくり 
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■8月も終盤に入りましたが、まだまだ暑いですね。

 まだまだというか、8月の初旬より、さらに暑くなっている気がします。
 
 もちろん事務所では当たり前ですがエアコンつけてます。


■今日も、外から帰って、エアコンで

 室内をキンキンに冷やしていました。

 あんまり冷やし過ぎて寒いので、これは体に悪いとエアコンを切ると、


 冷やし過ぎたせいか、けっこう長い間(30分程度)は、冷えた状態が続く

 ものの、いつの間にか、だんだん暑くなってくる・・・


 そこでまたエアコンをつける


 を繰り返していました。


 その時、

 「これって、どこかブランドづくりに似てるんでは?」

 と、ふと頭に浮かんだんです。



 ■ブランドは、ターゲットとするお客様の心のなかに

 例えば

 「堺筋本町周辺で、昔ながらのアイスモナカの

 美味しい店といえば△△」

 というように、ブランドイメージが一旦、確立されると、

 そうそう簡単にお客様の心の中から消えません。



 かといって、やはりそれは永遠ではなく、維持する努力を

 し続けなければなりません。


 ・味のブレはないか?


 ・美味しい味を伝え続けるという理念は・継承されているか

 
 ・老舗に相応しい、接客を維持できているか?

 というようにです。



■エアコンを切るとすぐに、暑くなるわけではないけれど、
 
やがて、じわじわ暑くなるという体験から、

 ブランドが確立されたら広告宣伝を打ち続ける必要はないものの、

 維持するための継続努力は必要だという重要な点を

 インスピレーションから浮かんだ今日の出来事でした。

ぼくが「おーいお茶」にこだわる理由 
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■先日ある本を読んでいたら、「お茶のペットボトル販売は

 1990年に開始された」ということでした。

 (缶の販売は1985年頃)

 そういえば、昔は、液体になったお茶を、お金を出して買うという

 ことは考えられなかったですよね。(ぼくと同年代の方の場合です。)

 せいぜい、駅弁と一緒に、小さなポリ容器に入っていたのを

 買う程度でした。


■今では当たり前になった、ペットボトルのお茶の購入、

 実は、ぼくはいつも買うブランドが決まっています。


 それは、「おーいお茶」


 「伊右衛門」でも「生茶」でもなく

 「喉かわいて、たまらん、なんでもいいから

  飲みたい」という場合以外は、「おーいお茶」なんです。


  何故だと思いますか?




■ブランドや、価値づくりの、メルマガだからそこは、なにか理由が

 あって、

 ・「ネーミング」がいいから?


 ・伊藤園さんの企業理念がすばらしいから?

 
 ・ペットボトルが醸し出す世界観が良いから?


 いいえ、違います。

 答えは、一番美味しいと感じるからです!



■考えてみれば、食品の本質は、味ですよね。


 ぼくは、あまり、モノにこだわりがありません。

 特に、その中でもコモディティ(日常品)など、

 なんでもいいはずなんですが。ネピアでもクリネックスでも。


■一般的にコモディティ(日常品)は、機能的、物理的価値による

 差別化が難しいといわれます。


 しかし、お茶のように、一度、その味を好きになると

 ちょっとした違いでも選び続けてしまう、

 商品、サービスもあるんですね。



 あなたは、日常品で、それほど性能や品質に差がないのに、

 なぜか使い続けている、こだわりの商品はありますか?