「家で勉強できない子」。 | エフォートアカデミー塾長日記

エフォートアカデミー塾長日記

静岡県三島市の学習塾「エフォートアカデミー」のブログです。
塾での出来事やお知らせを、私塾長の鈴木がお知らせいたします。
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です。よろしくお願いいたします!

とある大手学習塾が「自習室」を開放したところ、質の悪い生徒が殺到し、さながら「おしゃべりサロン」と化して、自習室自体を使用禁止にしてしまったことがありました。自習室に訪れた塾外生を入塾させる目的があったように感じますが、そうは「問屋が卸さない」典型的な例でしょう。「かき回されるだけかき回されて」、それで「おしまい」です(笑)。

 

まあ「さもありなん」という感じですが(笑)、そもそも「家では勉強しないから」と安易に「自習室」に送り出そうとする保護者側にも責任があるように感じます。家よりも自習室での学習を好む子は、本来であれば「ライバル」の目を意識しながらある種の緊張感をもって学習したり、ちょっとした質問に対応してくれる環境を求めているはずですし、そうでなければいけないのです。「勉強しなさい!」と小うるさい親からの「逃げ場所」だと定義している子たちにとっては、自習室など何の意味も持ちません。それどころか、真面目に学習する子たちの「迷惑」となっていることを自覚すべきなのです。

 

安易に「自習室」を利用しようとする前に、まずは家庭での学習環境を整えることを考えてみるべきでしょう。受験生を抱えているご家庭においては、受験生本人のみならず、ご家族の皆様のご協力も必須です。どうかご家庭でも集中して学習できる環境を整えてあげて下さい。当塾でオンライン授業を実施していた際に、ある生徒のお父様が「重いゲーム」をされていて、その影響で通信が途切れてしまったことがありました。一日中働いた後、自宅でゲーム三昧を楽しみたいお父様のお気持ちは痛いほど理解できますが、お子様の授業中だけはご配慮頂けますと幸いです(笑)。当塾では、最終的には「自学自習できる子」の育成を目指しております。そのためにはまずは家庭環境の整備が不可欠なのです。

 

上述のような家庭環境が十分に整備された上で、さらに「自習に通いたい!」という希望があれば、その自習室による「効用」は計り知れないものとなるでしょう。「自宅で勉強しない子」をただ単に「自習室に追い出す」だけでは、本質的な問題解決にはならないということだけは、知っておいて頂きたいと強く感じます。

 

勉強はある意味で「公平」です。中学レベルの勉強であれば、もともとの「才能」など関係なく、「やればやった分だけ伸びる」ものなのです。ほとんどの学力不振の原因が「学習不足」に起因する現実を鑑みて、まずは家庭における学習環境の見直しと改善を進めてみてください。

 

「自習室」が単なる「勉強からの避難場所」とならないように(笑)。

 

頑張りましょう!