「勘違い」するだろ!。 | エフォートアカデミー塾長日記

エフォートアカデミー塾長日記

静岡県三島市の学習塾「エフォートアカデミー」のブログです。
塾での出来事やお知らせを、私塾長の鈴木がお知らせいたします。
エフォートアカデミーのホームページは、
http://www.effort-aca.com
です。よろしくお願いいたします!

早いもので、今年も甲子園大会の予選の季節がやって来ました。

 

今年は6月30日に開会式を実施するそうです。ここ数年あまりにも暑い夏が続いている影響からか、高校生たちの健康を考慮して少し早めに開会するようです。

 

ところで、この時期になると高校スポーツを「飯のタネ」にしようとする輩が湧いてきます(笑)。静岡においても、テレビや新聞に留まらず、県内高校野球専門の雑誌なども存在していて、それらマスコミの姿勢に、私自身は少々眉をひそめているところなのです。

 

冷静になって考えれば、将来「プロ野球」に進める子など、ごく僅かであるのは誰にでも理解できることなのです。さらに言えば、運よくプロ野球に進めたとしても、その大多数はさしたる活躍をすることもなく、数年で「お払い箱」となる極めて厳しい世界です。大学や社会人野球など「上のレベル」で野球を継続できる子だって、特定の「強豪校」と呼ばれる野球部の子以外は、ほとんど縁がないのが実情でしょう。いつまでも「夢」を見続けることは難しく、「現実」を知って自らの身の振り方をしっかりと考えることもまた必要なことなのです。

にもかかわらず、凡庸な選手を「これでもか!」というくらいに持ち上げて、あたかもプロ野球選手の如く、公共の電波や雑誌のカラーページを割いて、「祭り上げ」てしまうのです。「高校野球ファン」の方々には一定の需要があるのかもしれませんが、その「対象」が「子供」であることを決して忘れてはならないと、私は思うのです。

 

「もしかして、自分はすごい選手ではないのだろうか?」と勘違いする子、「我が子がすごい選手なんだ!」と勘違いする親を、これまでもたくさん目にしてきました。それによって大きく「道を誤ってしまった」親子も、何組もいたのです。

学生スポーツを真摯に応援する人たちやマスコミの報道を全て否定する訳ではありません。一方で、無垢な高校生を「商売の俎上に乗せる」ことには大反対です。毎年繰り返され、年々酷くなる一方の行き過ぎた「学生スポーツの商業化」を苦々しく感じているのは、果たして私だけでしょうか?

 

まあ、春夏とも甲子園大会を主催しているのが当の「マスコミ」ですからあえて問題化しないのかもしれませんが(笑)、学生スポーツの「本質」だけは決して忘れてはないと、私は考えているのです。

 

高校野球はごくごく一部の「野球エリート」のための「品評会」ではないのです。

 

頑張りましょう!