反省すべきは「大人」の方。 | エフォートアカデミー塾長日記

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静岡県三島市の学習塾「エフォートアカデミー」のブログです。
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実は昨日は私の55回目の誕生日でした。連休も、誕生日も、文字通り「何となく」終了してしまい、何だかちょっと寂しい私なのです(笑)。

 

話は変わりますが、最近はほとんど「地上波」なるものを視聴する機会がありません。一方でYouTubeなどのネット動画を見る機会は頻繁にあります。そんなネット動画の中で、一気に視聴してしまったのが以下の動画でした。

 

 

小学生のスポーツにおける「全国大会」について、その必要性について改めて考え直そうという討論でした。スポーツ庁の室伏長官やラグビーの五郎丸選手などは「否定派」であり、全柔連は小学生以下の全国大会を既に廃止したそうです。柔道界からは山口香さんが出演されていましたが、出演者の中で完全な「否定派」なのが、彼女だけだったような気がします。体重制のある格闘技は、サッカーや野球などのチームスポーツとはその性格が大きく異なるので、一括りにして考えるのには無理があり、やや気の毒に感じました。

 

賛否両論の出演者の中で、共通していたのは、

 

①成長期に、「強くなる」ために減量などを強いることはあってはならない(柔道はこれにあたります)。

 

②指導者やコーチの「行き過ぎた勝利至上主義」による「不適切な指導」が問題である。

 

という2点だったように思います。

 

子供の「上手くなりたい」「強くなりたい」という純粋な気持ちは、間違いなく「尊いもの」であり、それこそが向上心を養う絶好の機会であることは疑いがないと思います。そんな思いを無視して、ある意味で「大人の都合」だけで「全国大会」をなくしてもよいのか、というのがプロ野球の古田敦也さんや青山学院大の原晋監督の見解でした。

 

①の問題にしても②の問題にしても、詰まるところ「子供」というよりも「大人」の問題ではないか、と私は思うのです。「勝利」のために、子供に無理な減量を強いるなど「もってのほか」であり、そのようなことを平気で子供に指示できてしまう「指導者もどき」は即刻退場させるべきです。

私は「元高校球児」であり、時折高校野球を見る機会があるのですが、ここ最近の指導者の「デタラメさ」にはほとほと呆れてしまいます。球場中に響き渡るような声で選手を罵ったり、公共の面前で「罵声」を遥かに超えた「罵詈雑言」を子供たちに浴びせる「指導者もどき」を何人も目にしました。プロ野球の如く、審判の方に執拗にクレームをつける「保護者もどき」もそこかしこに散見されます。このような惨状は、もはや「スポーツ」などと呼べる代物ではないと、私は考えているのです。

 

大人が過度に子供のスポーツに「介入」して、「いいこと」なんてちっともないのです(笑)。反省すべきは「子供」ではなく、「デタラメ」を平気でやってのけている「大人」の方ではないかと、深く考えさせられた番組でした。アベマさんの「続編」を期待しております。

 

頑張りましょう!