驚きの能力。 | エフォートアカデミー塾長日記

エフォートアカデミー塾長日記

静岡県三島市の学習塾「エフォートアカデミー」のブログです。
塾での出来事やお知らせを、私塾長の鈴木がお知らせいたします。
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です。よろしくお願いいたします!

このブログでも再三書かせて頂いた通り、当塾には学習や情緒において、やや心配な部分を抱えるお子さんを一定数お預かりしております。

 

「やや心配な部分」などと申しましたが、どんな人にだって「短所」もあれば「長所」もあるはずなのです。そう考えれば、「やや心配な部分」でさえ「個性」と考えることもできるのではないでしょうか?

 

他の子に比べ、学習や情緒の部分で少々後れを取ってはいるけれど、その代わりにキラリと光る「個性」を発揮する子も少なくないのです。

 

本日の授業においても、ちょっと驚かされるようなことがありました。

「扇風機」に対して強い執着を持つ小学生の彼は、教室内の扇風機を見て回るのが大好きな子です。本日の授業時もいくつかの扇風機を見て回った後で、私にこんなことを言ったのです。

 

「じゅくちょう、せんぷうきの「マーク」が同じだよ!」

 

最初は何のことかわからなかったのですが、扇風機の羽根の真ん中に書いてあるメーカーのロゴが、「みんな同じ」だと訴えていたのです。

私としてはメーカーを揃えて買い集めた訳ではなく、しかもメジャーなメーカーの製品でもないので、全く気がつかなかったのですが、よくよく確認してみると、彼の言う通り全て同一メーカーのロゴがプリントされていたのでした。私も他の講師もその事実を全く認識しておらず、大変驚きました。一点に集中してものを見る能力は、むしろ平均以上のパフォーマンスを発揮してくれるのです。

 

また、休み時間に描いた、大好きな「扇風機の絵」は、とても小学生が描いたものとは思えないほどの完成度でした。まず間違いなく、私が描くものよりも格段に素晴らしい(笑)、立体的かつ正確に描写していて、観察力の高さが見て取れました。これらは確実に他の子よりも「秀でた能力」だと断言してもよいものだと感じました。

 

戦前から戦後にかけて、山下清さんという有名な画伯がいたことは、ご存知の方も多いのではないかと思います。現在も山下画伯をモデルとしたドラマが再三放送されています。知的障害を患いながらも、素晴らしい貼り絵や絵画を数多く遺された「裸の大将」です。彼もやはりキラリと光る「個性」を持っていました。この「個性」を生かすも殺すも、親を含む周囲の「大人」の対応次第なのではないかと、私は考えているのです。

 

個性豊かなお子さんを数多くお預かりする中で、勉強のみならず、子供ひとりひとりの「個性」をいかに輝かせるのかが、我々に課せられた「使命」だと考えます。我々自身がもっともっと学ばなければなりません。

 

頑張りましょう!