大学は出たけれど。 | エフォートアカデミー塾長日記

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著名な映画監督である小津安二郎さんの作品で、「大学は出たけれど」という題名の映画があります。

 

戦前に公開された映画なので、現在とは社会情勢も時代背景も大きく変わってはいますが、共通しているのは、決して好景気ではないこと、そして学生にとっては厳しい就職難であったということです。

 

当時は大学へ進学する学生自体が珍しかった時代ですが、今や「全入時代」と言われるほど、「手を挙げれば、誰でも大学進学できる時代」となりました。

「優秀であり、学ぶ意思が強い学生」にとっては、ありがたい時代となりました。一方で、「入学するときも、在学中も」全く勉強をすることなく、いったい何のために大学進学したのかわからないような学生も数多く存在します。4年間も無駄金を支払った上に、就職もおぼつかないようでは、単に「大学」という名がつけられた「モラトリアムな期間」をお金を払って買っただけだと言われても返す言葉がないのではないでしょうか?

 

ヨーロッパにおいて、戦後の復興の在り方などで共通点の多いドイツでは、「マイスター制度」が導入されて久しいです。ここではその詳細な説明は避けますが、要は「一流の職人になるために、いわゆる学歴とは別の、職人育成のための進路」を国としてしっかり構築している点です。「とりあえず、大学だけは出ておけ」などという曖昧な人生設計ではなく、早期に自らの適性を見極め、自分自身に合った進路を設定できるとう点においては、現在の日本のデタラメな「大学信仰」とは明確に一線を画す教育体制になっています。

 

ただ盲目的に他国の教育制度を称賛する訳ではありませんが、高度経済成長もバブル経済もとうの昔に過ぎ去り、非常に残念ながら2度とそのような好景気が訪れることなどないという現実を顧みれば、「大学進学」という進路設定自体を今一度考え直す時期に来ているのかもしれません。あえて大学を目指すのであれば、

 

・入学(合格)するために、精一杯努力し、難易度が高いと言われる大学を目指すこと。

・早い時点で自らの適性を見極め、学部選定の基準とすること。

・学業以外にも「学ぶべきこと」は多々あるという観点から、大学進学以外の道も模索してみること。

 

以上のような「最低限」の心構えは必要なのではないかと感じます。大学は出たけれど、大学の評判がすこぶる悪くて、まったく就職先がなかったり、下手をすれば数年後に出身大学自体が消滅している可能性だってあるのです。

大学進学の「易化」が顕著な今こそ、大学進学自体を見直す時が到来しているような気がしてなりません。

 

 

頑張りましょう!