学生たちがすがりつく最新“就職活動”―SHUKATSU It’s MEプロジェクト | エフィシエント就活術 ~効率的に就職活動を成功させる方法~

エフィシエント就活術 ~効率的に就職活動を成功させる方法~

エフィシエント(efficient)とは、「効率の良い」という意味。
このブログではキャリアコンサルタントとして就活支援を行っているサワキケイタが、効率的に就職活動を成功させる方法を紹介していきます。

前々から気になっていたHPがやっている「SHUKATSU It’s MEプロジェクト」。

とっても面白く素晴らしい企画だと、
ちょっと就活生たちがうらやましくなりました。

学生たちがすがりつく最新“就職活動”、就活情報会社以外の情報に注目が集まる


 8月31日、総選挙で民主党圧勝を伝える新聞の中で、ユニークな問題を出す広告が目を引いた。
 
 「あなたは日本の未来を背負って立つ総理大臣。一兆円の予算を投じて日本を元気にするプロジェクトを立ち上げた。さて、そのプロジェクトとはどんなもの?」

 実はこれ、パソコン機器メーカー、日本ヒューレット・パッカードが発足させた「SHUKATSU It’s MEプロジェクト」から出された問題だ。

  It’s MEプロジェクトではまず、企画趣旨に賛同する企業・法人のトップが、就活生に向けて「問題」を提示。対して就活生は、思い思いの解答を自ら ウェブサイト上にアップしていく。企業トップがうなるような解答をした就活生には、出題者と「面会」する機会が与えられるのだ。

 すでに全日本空輸や、マイクロソフト、JR東日本など30以上の企業が、このプロジェクトに参加している。

  「マニュアルどおりの答えではなく、本当の自分を発見し、磨き上げ、就活の中で思う存分、自己表現してもらいたい」(日本HP SHUKATSU  It’s MEプロジェクトリーダー・甲斐博一氏)というように、就活生の自己分析の場として活用されている。今年限りの企画というが、800前後の解答 が寄せられる回もあり、就活生の間でも認知度は高まっている。

口コミ中心に2・5万人動員

 東京・三田の オフィスビルの一室には、連日90人近い就活生が集まる。ライブレボリューション社(以下LR社)が主催する就活セミナーに参加するためだ。セミナーは、 予備校の授業のように、テンポよく進む。この日は、自己分析の手法から良書の薦めまで語られたが、2時間半強の中身は大変濃い。

 実はこのセミナーが学生たちの間で人気を集めている。昨年は受講者が年間2万5000人にも達したといい、今年も満席の状態が続く。

 Webの告知を見て応募したという人もいたが、先輩に薦められたという学生も多い。大々的なPRはしなくても、学生たちの口コミで、セミナーの存在が知られているのだ。

  話題のセミナーや企画だが、二つに共通しているのは、就職情報会社と異なり、本業を別に持っている点。そして、利益を度外視している点だ。It’s ME プロジェクトは、「『挑戦者を応援する』という会社の活動の一環で、今年は100年に一度という危機の中で挑戦する就活生を応援した」(甲斐氏)という。

  LR社も、モバイル広告代理店事業が本業のベンチャー企業。セミナーの講師も務めるLR社の金子真歩取締役は、「開催しているのは会社を知ってもらうた め。この中に、一緒に働きたいと思う人がいるはず」と採用活動の一環と話す。講習料も無料だ。しかし、「会社の宣伝よりも、学生たちに就職活動を通して自 己分析や生きる意味を伝えたい」と、セミナー同様に思いを熱く語った。

 就活という、学生にとって人生を決める大事な局面。こうした企業が損得抜きで応援する姿勢は注目してもよいだろう。

(週刊東洋経済 http://www.toyokeizai.net/life/rec_online/topics/detail/AC/99913378c8575b26106c89d502f01280/)