ご存知の方も多いとは思いますが、クンフー映画2大スターが共演した事で注目を浴びた作品です。
オープニングのクレジットもポスターも、JACKIE・CHANとJET・LIがJで繋がってます。この2人が同じスクリーンで拳を交えようとは、クンフー映画ファンなら鼻血もんですよね。

この映画は正統派クンフーにはせず、西遊記を混ぜた一種ファンタジーとも言える仕上がりになっていました。
冒頭から孫悟空が暴れ回り、正直なところ私は先を見るのが怖くなってきました。
もちろんジャッキーとジェット・リー(以下リンチェイ)が映画を盛り上げているには違いないのですが、物語の中心にアメリカ人の青年が入り込んでます。
ラルフ・マッチオと言うか情けなくなったナイナイの岡村と言うか気の抜けたコーラと言うか・・・
とにかく私はこのアメリカン・ボーイが邪魔でした。いなかったら話は回らないワケですけどね(;^ω^)


現代のボストン。クンフー映画マニアのジェイソンは、いつものようにチャイナタウンにある質屋に出かけた。ここには掘り出し物のDVDがあるため、ジェイソンは店主であるホップとも顔馴染みになっていた。 ところが街の不良どもから、質屋で強盗する事に加担させられる。逆らえないジェイソンは、そのまま最悪の事態へと巻き込まれてしまう。



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ジェイソンは質屋の店主に如意棒を「持ち主に返してくれ」と手渡されるワケですが、そこから古代中国へとスリップしてしまうんです。

如意棒の持ち主は当然ながら孫悟空。ジェイド将軍の騙まし討ちによって、彼は500年もの間石にされたままなんですよ。ジェイド将軍支配下での村は散々な目に遭わされ、これを何とかするには如意棒を孫悟空に返して呪いを解くしかないワケです。

返すと言っても邪魔しに来るヤツもいるワケで、弱いままのジェイソンじゃムリだからクンフー修行の師匠が必要ですよね。
そこで現れるのが、我らがジャッキーとリンチェイなワケですよ!
彼らは出会い頭に5分ほどのバトルを繰り広げますが、もう感無量です。

ジャッキーは酔拳遣いの役として登場しますが、よもやジャッキーの酔拳が見れようとは・・。
対するのは僧侶のナリしたリンチェイです。まんま『少林寺』ですよ。当時どちらも教わる側だったのが、今回はそれぞれマスターとして登場。
アクション監督にはユエン・ウーピンがついているのですが、彼は『酔拳』の監督さんなんですよ。
『酔拳』でジャッキーが演じたのは黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)と言う役で、この方は実在の人物との事です。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』と言う映画でも、実在の人物黄飛鴻をリンチェイが演じてます。この繋がり、面白くないですか?

ジャッキーがジェイソンに蛇拳を教えてる時に、リンチェイが「蛇じゃダメだ。鷹じゃないと!」みたいな事を言っていましたが、『酔拳』より先に出したウーピン監督・ジャッキー主演の『スネーキー・モンキー蛇拳』を彷彿とさせて笑えます( ̄▽ ̄)

他に脇を固めるのが、ジェイド将軍に親を殺され復讐の炎を燃やすゴールデン・スパロウ。とっても可愛い女の子です。
そしてジェイド将軍の次に手強い白髪魔女。美しいです。彼女は音速の鞭遣いですが、ドレスのような衣装を蝶のように翻し、見ていても綺麗なバトルでした。

もちろんジェイド将軍の貫禄も凄くあって、この映画で唯一ダメダメなのはジェイソンのみですよ。

映画のストーリーはそんなに感動巨編と言うものではないですが、最初に見た時より2度目に見た時の方が面白く感じました。展開分かってるので、じっくりとバトルを見れたせいでしょうか?

あ、ジャッキー映画ではないので、エンドロールにNG集はございません(笑)

しわくちゃになりながら笑うリンチェイを見たのは、『少林寺2』以来かもしれないなぁ。何となく分かってはいたものの、僧侶の正体が明らかになったところはウルッときちゃいました。
ジャッキーがピンチになるシーンでは本当に涙が出てしまいましたよ。

ジャッキー、リンチェイ、ウーピン監督、有難う♪


以下ちょっとネタバレなので、反転してご覧下さい。↓



ジャッキーもリンチェイも二役やってますが、ファンならすぐ気付きますね♪ でも、いくら不死になってもヨボヨボになってまで生きるってのは嫌だわね~~。

ラスト、ジェイソンがボストンに帰ったシーンなんですけどね。せっかくブルース・リー『燃えよドラゴン』ばりの傷を頬に蓄えたと言うのに、スルーはないでしょ。ちょっと親指で鼻を触って欲しかったなぁ。

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08/08/01

80年代と言えばスプラッタムービーが大流行した(したんです!)黄金期なのですが、和製スプラッタムービーの火付け役としてヒッソリ姿を現したのが、この『ギニーピッグ』。
洋産スプラッタはスラッシャーなどが多く、破綻してると言っても一応のストーリーはありますよね。
ところがこの『ギニーピッグ』はとことん「実録のスナッフビデオ」と言う演出を組んでおり、当時としては異端な感じで名を馳せました。
ところがところが、有名なM事件のお陰でシリーズ化していた『ギニーピッグ』はレンタル店から姿を消す事に。

今やこの作品は、ホラーファンの間では超カルトな位置づけとなっている。なお、輸入DVDとして購入は可能である(しかも2本立て)。


1人の女が椅子に座らされている。周りを囲む黒尽くめの男3人。セリフやBGMといったものは一切なく、「殴」「蹴」「抓」「回」「音」「剥」「焼」と言った実験と言う名の拷問が淡々と女を責める。



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和製スプラッタの先駆けとは言え、この第1作目は非常に地味な映像が続きます。そして犠牲になる女性は若い女と言うよりおばさんで、何となくカレー事件のHにソックリ・・・(;^ω^)

冒頭のテロップから既に「本物のスナッフビデオかもしれない」と思わせる演出が濃いぃのですが、確かにエンターテイメント性をかなぐり捨ててリアルな感じに見えない事もないのですが、何が足を引っ張ってるのかと言うと、被害者女性の下手な演技に他ならないワケですよ!!

最初の「殴」の100本ノック・・いや100本ビンタは、全く女の頬に手の平が当たっていないのがハッキリ分かる。男に力強く100発もビンタ食らったら、たちまち腫れてきて泣きが入りそうなもんだけど、女は「あぁ・・・」とか「うっ・・」とか弱々しく言うのみで、そんなに頬も腫れていない。

男3人に囲まれて椅子に縛り付けられてると言ったシチュエーションだけでも相当怖がるのが普通だと思うのだが、全く怖がってる様子が見えない事から「私はドM女なんス。もう好きにしたってつかぁさい。」と言う契約でも結んでるのか?・・と思ってしまう。

椅子に括り付けられて散々回されると言った「回」では、回される女も気分悪そうだったが、どちらかと言うと回していた男の方がめちゃくちゃしんどそうだった(笑)どっちへの実験なんだか分かったもんじゃない。

こうやって地味な展開をイヤと言うほど見せ付けられたのだが、「焼」あたりからギアが上がっていく。
まずは70度に熱された油を腕にかけられる。「ジュー!」と言わないところが何だかな~・・と思わせるが、次の150度の油をかけられたメイクが地味に本物っぽい。
そして虫くん登場。
更には臓物をぶつけられるといったヘンテコな展開なのだが、「殴」からずっと見ているこちらは徐々に気分が悪くなってきます。

そして、ラストはこの映画最大の目玉である目玉串刺しシーンです。

とことんスナッフを謳った作品なので、監督やキャストの名も出てきません。見ていて面白いと言うものではありませんし、想像よりはるかに地味なものではありますが、ホラーファンはなぜかスルーできない作品なのであります。

運が良ければ、レンタル店でお見かけできるかもアップ


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08/08/08

こちらが森田芳光監督が撮った邦画バージョン。


保険の調査員である若槻の元に、「自殺でも保険金は下りるのか」と言う1本の電話が入る。人の良い若槻は咄嗟に相手が自殺を考えているのではと思い、諭そうとする。その人の良さが災いし、とんでもない人間に付狙われる羽目になってしまう。



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これの原作本を読んだのはもうずいぶん前になりますが、ところどころ忘れてしまってるとは言え怖かったシーンは脳裏に刻み込まれています。

保険調査員・若槻(内野聖陽)に接触してくる幸子ですが、私が原作で抱いたイメージは「腐った生ゴミのような女」でした。何も言葉は発さなくとも、「この人ヤバい。関わらないようにしよう。」と思わせる風貌をイメージしていました。
ところが映画では大竹しのぶさん。確かに大胆な演技でインパクトはありましたが、私が先に持ってしまっていたイメージとあまりにも違いすぎていて、ちょっと違和感が。

主人公の若槻は内野さんで、原作でのイメージにあまり違和感はありませんでしたが、あんまり小声でボソボソ喋るのでセリフが聞き辛くて仕方なかった・・と言う記憶があります(この映画を見たのも数年前なので、細かいところは思い出せない)。

そして大竹さんのインパクトで霞んでしまっているようですが、私は夫役の西村雅彦さんが非常に良かったと思いました。
ああいったちょっと危ない役って、彼ウマいですよね。しかも凄く憐れに見える。


若槻の部屋に忍び入る(いや、堂々と)幸子のシーン、若槻が幸子の家に彼女を助けに行くシーン、ビル内に幸子が若槻を襲撃しに来た時のエレベーターの駆け引きシーン。


原作はめちゃくちゃ迫力満点でしたよ。


映画の方は、湿り気のある展開はとても良かったと思いましたけど、迫力はあまり感じませんでした。
それと何より、「こんなに恐ろしい人間がいる」と原作では震え上がったものの、画面からは「ヘンテコな人間だなー」くらいしか伝わってこなかったのが残念です。

もちろん1番の興ざめは、吹替え100%の乳吸えシーン叫びなぜにあの展開ドンッ



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08/08/14

原作は元々貴志祐介さんが書かれた日本のモノで、1999年には森田芳光監督で邦画にもなっています。

これはそれの韓国版。

私は原作→邦画→リメイクの順で見ましたが、このリメイクはなかなか良かったです。近年の韓国ホラーの中ではヒットなんじゃないでしょうか。


主人公の保険査定員役のジュノは、原作の若槻とは少し違っていました。過去に弟を亡くしたと言う悲しい設定がプラスされていましたが、正直私にはあまり必要性を感じませんでした。この設定はラストの対峙シーンに生かされるのですが、韓国映画はどうしても「悲しい過去」を付け加えたいのでしょうか。
せっかく盛り上がってきたホラーのラストなんだから、そんな悲しさは捨てて恐怖を倍増させる方に力を入れて欲しい。

原作もしくは邦画での主人公は、人の良い気の弱い男が災いして巻き込まれた・・と言う感じでしたが、このリメイクでの主人公は性格に難があるように見え、あまりにも無防備。

何より1番驚いたのは、息子が死んだんだから保険金を早く渡せ・・と詰め寄る夫婦の妻・イファです。
めちゃくちゃ美人なんですけどあせる
原作を読んだ時のこの妻に対する私のイメージは「腐った生ゴミのような女」でしたが、邦画の方で演じてた大竹しのぶさんでは微妙にキレイだから合わないのよね~・・と思っていのたに、あまりにも儚げなイフェに仰天叫び
そりゃジュノも「夫と別れなさい」と手紙送っちゃうわよね。


原作と邦画では漠然と「この人間には心がない」と設定していたのに対し、リメイクではサイコパスと言う事になっている。ハッキリ理屈づけちゃわない方が、ホラーとしては怖いと思うんだけどな。

このリメイクで1番良かったのは、元銭湯だったと言う黒い家の造り。原作で持った黒い家のイメージは純和風だったのですが、この洋風もなかなか良かったです。最近よく出る食人一家(洋スプラッタ)映画のお家のようです。

出てきた時は非常に美しかったイファですが、後半なかなかのキレっぷりを披露してくれました♪潰れた目をグリグリいじるシーンなど、嫌悪感抜群で良かったです。

主人公のジュノを演じているのはファン・ジョンミン。今回は減量して役に挑んだとの事です。口をすぼませながらフルフル震えてセリフを言うシーンなんかは、イファや夫のチュンベよりも変態っぽく見えました(笑)
チュンベももう少し変態っぽい演技が欲しかったです。

原作があまりにも怖かったので言いたい事はいっぱいありますが、スプラッタ1歩手前で結構怖かったと思います♪

作者の貴志祐介さんは邦画の方で出てましたが、「出たがり」なんでしょうか?今回このリメイクでも出させてもらったようですが、カットされたとの事です(;^ω^)
貴志さんの作品は「クリムゾンの迷宮」なんかも好きでした。尻切れトンボですけど。



MebiusRingΨ主食はホラーΨ-BLACK HOUSE






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08/08/14

今回のチョイスはこれ。
『八仙飯店之人肉饅頭』から約3年。スタッフと共に我らがアンソニー・ウォン兄さんが帰って来た!!


私のトラウマ的映画である『~人肉饅頭』は、今でも2度と見るのをゴメンこうむりたい作品です。1993年に出されたこの香港映画は、これを見事にヒット(?)させ次から次へと続編とも亜流とも言える作品を何作も排出しています。
しかし、その手の作品の頂点を極めるのが『~人肉饅頭』
内容もさる事ながら、主演を飾ったA・ウォンの怪演ぶりが異彩を放ってました。
そして3年後、同スタッフ(ハーマン・ヤウ)と再びタッグを組んで取り組んだのが、この映画なワケです。


香港で殺人を犯したカイはアフリカへ密入国する。

そこの飲食店で大人しく働くカイだったが、格安の給料で雇われ店主の妻には嫌われまくる。

お店で使う豚を買出しにサバンナの奥深い村へ出向くが、そこでは何体もの死体と奇妙な儀式を目の当たりにする。

実はその村ではエボラ菌が蔓延していたのだが、何も知らないカイは村人をレイプした挙句に殺してしまう。

店に戻ったカイだったが、結局店主とその妻とも揉めて殺してしまう。そして死体を調理し、お店で「アフリカン・バーガー」として売り出すのだった。

もちろんカイを演じてるのはアンソニー・ウォンです。今や『インファナル・アフェア』などで渋めな役を演じられてるアンソニー兄さんですが、彼の鬼畜演技は右に出る者ナシですよドクロ



MebiusRingΨ主食はホラーΨ-EBOLA


「世界各国で出てるウイルスパニックムービーなんざメじゃねぇ!!キモさ1000%の俺様を越えれるワケねぇだろがゴルァ!!


アンソニー 兄さんのお声が聞こえてくるかのようです(笑)

渋いA・ウォンは微塵も感じられません。とにかくキモい男で、特に笑い方がめちゃくちゃ気持ち悪いです!

冒頭での殺人から飛ばしてます。
『~人肉饅頭』に比べるとグロ描写は控えめなんですが、カイがやってる事がイチイチ見ていて気分を害させてくれます。あんなレストランには絶対行きたくないですね。

人肉バーガーは登場しますが、あんまり日の目を浴びません。なぜなら、この映画は一応「感染パニック映画」だからです(笑)
カイはエボラに感染するものの、1千万人に1人の確率と言う保菌者だったんですよ!なので本人は死ぬ事はないのですが、彼がアフリカや香港に菌を撒き散らして街は大騒ぎさ!


その撒き散らし方も、また見ていて不快です。さすがアンソニー兄さん。
同じエボラでも、『アウトブレイク』とは全くと言っていいほど畑違いです。あちらは真面目に作られているのに対し、こちらは見事なまでにアンソニー兄さんによる、アンソニー兄さんのための不快映画なのです。

グロ描写はあまりないですが、カイがカエルを捌くシーンが私には1番強烈でした叫び



MebiusRingΨ主食はホラーΨ-ranking

08/08/08