上映会の案内を何度もさせていただいてますが、上映作品である『憑依』のレビューをちょこっとしておきます。
父親が亡くなった事で、18年間離れていた実家に帰って来た和夫。
子供の頃、その家には誰だか分からないが美しい女性が居た。
うっすらとした記憶を辿っていくうちに、妻の様子がおかしくなってくる。
私はどちらかと言うとJホラー、中でも心霊ものは苦手なんです。
苦手と言うのは怖いから苦手と言うのではなく、怖く感じないから苦手と言う事です。
代表格である『リング』は確かに怖かったです。
以後、これを越えるものには未だ出会っていません。
どの映画も貞子のパロディのように見えるし、どれもこれも似たり寄ったりで恐怖を全く感じない。
上映するからと言う贔屓目もありますが、ランニングタイム50分であるこの『憑依』はなかなかの作品でした。
上手に湿り気を帯びています。
派手で話題になった『着信アリ』なんて、心霊の正体は一体何だったのかとか何のためにだとか、あの飴玉の意味は?とか、どれもこれも無理に理由付けようとして中途半端だったじゃないですか。
人はどうしてもハッキリとした理由を知りたがるもので、私も例に漏れずそうなんですが、『憑依』は変に意味深なものをばら撒く事はせず、正直どれも曖昧です。だけどとても想像力をかきたてられます。
と言うかですね、心霊なんてものは基本的に曖昧なものなので、ハッキリとした動機や理由なんて不必要ですね。
話が脱線しちゃいましたが、妻・美那子は近所のおばさんと険悪なムードになっちゃうんですよ。
近所のおばさんと言うか地域の役員なんでしょうね。
「自治会費1万円払わんかーい」
とやって来るのですよ。
和夫にとっては地元なので、そのおばさんとは顔見知り。
「そんな意味の分からない金なんか払えるかーい」
とおばさんを叩きだした美那子アッパレ!
妻の様子がおかしい・・と感じる和夫。
いやいや、私でもそうするわ!
いや、できないわね。
それをバッサリやってのける美那子は確かにおかしいのかもね(笑)
そのおばさんが飼ってる猫が行方不明になるんですよ。
で、その夜の食事時に和夫が
「ん?コレ何の肉?」
と美那子に聞くと、
「ふふふ・・・猫よん( ̄▽ ̄)」
と言うワケですよ!
美那子役の女優さん、顔付きも声も好きだわー。猫っぽい。
引っ越したら妻の様子がおかしくなっちゃった!
・・・と言うだけの話が50分続くだけだったら、まぁ~面白くともなんともないですわね。
だけどちゃんと凝ってあります。
これがリリースされていないのはもったいないです。
この作品以下の心霊ものDVDなんて、ショップに行けば山のようにありますよ。
冒頭にも書きましたが、私は心霊ものは苦手なんです。
だけどこの『憑依』は非常に好感が持てました。
この映画を上映できる事をとても嬉しく思います。
柘山一郎監督、次回作を期待しています!
この映画が気になった方!
ぜひ8月1日下北沢トリウッドへお越し下さい♪