私は長いこと趣味が充実していて、寂しいと思うことは無かったので

彼氏のような特定の人は、ここ数年はいなかった。

けれど、記憶に残らないような人は時々現れては消えていった。

 

今の彼と出会った頃も別に関係を持った人がいた。

飲んで流れでホテルに行くというどうしようもない関係は

今の彼とあまり変わりない始まり方だった。

 

私は自分から連絡しない代わりに来る者拒まず状態だった。

その時に関係を持った人は独身だったし

その人とそのまま進めばよかったのにな

と少し思ったときもあった。

でも、体の相性は多分あまり良くなかったし

連絡も積極的にしてくることは無かったので

彼との関係が始まったころには自然に終わりを迎えていた。

 

既婚者の彼とも関係を持ってしまったけれど

同じように自然消滅してくれればいいのにと思っていた。

サークルでよく顔合わせてしまうのが難点だけれど

普段私から連絡することは無いし

もちろんサークルで会ったときは何事も無かったかのように接していた。

 

それでも、彼からは頻繁に接触してきた。

既婚者のくせに。

都合のいい相手を求めているのだろうと思っていた。

 

 

 

20代の頃は、好きになる相手には甘えてばかりいた。

いつも追いかけられるよりも追いかけたいタイプだった。

 

20代の終わり頃に付き合っていた人のことは大好きで

遠距離だったけれど、よく連絡して何時間も電話したり

会いに行ったりしていた。

これ以上人を好きになることは無いというくらい

彼といる時間が幸せだったけれど

彼はそんな私が重かったのだろう、ほどなくして振られた。

 

それから私は30代になり

20代の頃のような突っ走った恋愛はしなくなっていった。

自分から誰かを好きになることは無くなり

新たな出会いの場があっても

連絡をくれた人とだけしか会わなかった。

何回か会っても私から連絡を取ることはなかったので

自然とフェードアウトしていくことがほとんどだった。

 

私は2人で飲むことを了承したけれど

特に自分から話すことは無かった。

彼は昨日のことや自分のことを色々と話していた。

 

今は誰よりも奥さんよりもsayaさんのことを好きかもしれない

と言ってきた。

私はただ話を聞いていただけだったけれど

頭の中ではこの人は何を言っているのだろうとぼんやり思っていた。

 

仲良くなって数週間で、確かによく飲みに行っていたけれど

ほとんどサークルのことしか話していないし

私の何を好きになったのだろうか。

 

このときの彼の本当の気持ちは今でもよく分からないけれど

その当時はただ体の関係を持ちたいから

口説こうとしているだけかな、と思っていた。

 

この日も酔っぱらって彼行きつけのお店に寄って

明け方一緒に歩いてうちまで帰った。

・・・帰る途中、彼は何度もキスしてきた。

 

 

次の日も、サークルの同年代飲みで彼と一緒になった。

そこで私はかなり酔っぱらっていて彼にも絡んでいたみたい。

解散して気付くとまた彼と2人になっていて

帰りがけにホテルに誘われた。

 

連れ込まれた体だけれど、私も強く拒否はしなかった。

本当にするの?とだけ言っていた記憶はある。