上信越自動車道で巨大な岩の撤去工事が行われているという記事を読んだ。落石の恐れがあることから、2017年から岩の塊を砕いて撤去する工事が進んでいるそうだ。岩が要塞のように見えると書いてあったがイメージが湧かなかった。トンネルを掘っていて巨岩が邪魔になるので巨岩に穴を開ける工事をやっている、という風にも読めた。
記事の意味が判らなかったので、工事を実施しているゼネコンのWebサイトを閲覧した。1996年に発生した北海道の豊浜トンネルでの岩盤崩落事故がきっかけになって類似の事故の発生を防ぐプロジェクトが全国的に行われてきたそうだ。当該事故ではバスが圧し潰されて20人もの死者が出た。上信越自動車道の松井田妙義ICと碓氷軽井沢ICの間にある北野牧トンネルの上部に高さ70mに及ぶ巨大な岩塊がある。崩落リスクを排除するために岩塊を除去する工事を進めていることが判った。
「落石」と書いた記者の無知蒙昧さに呆れた。豊浜トンネルの岩盤崩壊事故が落石事故だったと思っている人は、当時を知る人にはいない。若い記者で豊浜トンネルの事故を知らないのかも知れないが、いやしくもジャーナリストであれば調べるべきだと思う。それができないのなら、記者を辞めるべきだ。