1980年代半ばの4月に日帰りでトマムスキー場へ行った。雪は十分残っていてゲレンデの最下部まで問題無く滑れた。来場者が非常に少なかった。ゴンドラ乗り場のスタッフに我々が何人目の乗客かを質問したら、20人台の後半という回答だった。どう見ても、スキー場スタッフの数の方が来場者数より多かった。
ゴンドラ待ちとかリフト待ちが無いばかりか、広いバーンに他のスキーヤーがいなかった。スキーブームの真っ只中の時代でもこういうことがあった。
雪の量は十分とは言え、シャーベット状の雪だ。パウダースノーを求めるスキーヤーが航空運賃を払ってまで来るはずが無いことは明らかだった。開業が1983年だったから、知名度が低かったこともありハイシーズンの週末でも空いていた。
スキー板の滑走面にワックスを塗ると雪面の汚れが付いて滑らなくなる。ワックスを使わずに、滑走面が汚れると、ワックスリムーバーを使って汚れを落とした。