バブル経済が崩壊した後は、賃金が上がらないどころか下がっている。デフレ経済が続いて、物価も下がってきた。「失われた30年」と言われている。最近は、十分な食事を食べられない人たちが増えていると聴く。
20年以上前に、日経新聞で、「生活保護費のみで十分生活できる」という主旨の記事を読んだ。無駄な支出をしなければその通りだと思った。
実際は、直接的・間接的に無駄な消費を強要されて貧困感を感じざるを得なくなっている。時代遅れと言われそうだが、マルクス経済学の理論で明解な説明ができる。
自分の労働力を売るしかない労働者たちは資本家に雇用される方法以外の選択肢は殆ど無い。労働力を1000円で購入した資本家は1000円以上の価値の製品を作る。これは当たり前のことだ。1000円以上の価値のある生産ができなければ企業経営が成立しない。資本主義経済では生産した商品は全て消費されなければならない。ところが、労働者たちが受取っている賃金の総額は、生産された商品の総額を常に下回る。広告宣伝を使って、消費するように誘導しようとしても、「無い袖は振れない」のだ。
一部のリテラシーを欠く人たちは、借金をしたりカードローンやリボ払いを使って、収入を超える消費をする。その結果がどうなるかは明らかだ。
頭を使って、無駄な消費をしないようにするのが賢明だ。個々人が「合成の誤謬」を心配して、無理な消費をする必要は無い。