小学生時代に学芸会の劇で見た。ビクトール・ユーゴーの大作であるレ・ミゼラブルの一部を切り取った場面だ。主人公のジャン・バルジャンが服役後、教会から銀の皿を盗んだとして警察に逮捕された。教会に連行されたのだが、教会の大司教は「皿は彼に与えたのです。この銀の燭台をお忘れになったのではないですか?」と言って、盗難被害を否定したのみならず、銀の燭台も与えた。神は困っている人を救うのだ、という信念からの発言だった。このことで、ジャン・バルジャンは改心した。
私は無宗教者なのだが、神の愛を否定しない。3大宗教は全て神(仏教は仏)の人々に対する愛から成立していると思っている。金集めをやっている新興宗教は否定する。