1950年代の終わりに、父の転勤で函館へ引っ越した。
当時はマンションなどは存在しなかった。医師の所有する古い豪邸を借り上げ社宅として提供された。
灯油ストーブとかファンヒーターも存在しなかった。大型の石炭ストーブが唯一の暖房器具だった。
庭に「石炭小屋」があった。冬が近づくと石炭業者に石炭を注文する。1トンとか1.5トン単位だった。
冬の主婦の朝一番の仕事は、石炭ストーブを立ち上げることだ。新聞紙の上にまきを置いてその上に石炭を積む。順調に点火すると、ストーブ上部の貯炭タワーに石炭を入れる。
煙突掃除が大変な作業だったと記憶している。