独身時代に、職域山岳会でゴールデンウイークに栂池から白馬乗鞍岳経由白馬岳に登る計画を立てた。野心的な計画だった。雪崩の可能性がある大雪渓経由より安全なのは事実だ。
女性会員が体調を崩して参加できなくなった。彼女は餅と樹脂製の容器に入れた醤油を差し入れてくれた。
総勢4人で栂池から登り始めた。生憎の雨だった。天狗原でテントを張った。餅を焼いて醤油を付けて食べた。大変美味しかった。
翌日になっても雨はやまなかった。やむなく下山した。麓にある会社の山荘に行ってみた。事前に申し込まないと宿泊はできない。管理人さんは顔見知りだ。「会社に内緒。」と言って泊めてくれた。入浴できたのが有り難かった。
職場に戻ったら、餅と醤油を差し入れてくれた女性会員が、「ごめんなさい。醤油のつもりで間違ってソースを入れました。」と言った。
寒かったのと、疲れていたので、醤油とソースの味の違いが判らなかったのだろう。