10月読了本 
『 水車小屋のネネ 』 津村記久子

目次:
第一話 一九八一年
第二話 一九九一年
第三話 二〇〇一年
第四話 二〇一一年
エピローグ 二〇二一年
助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説。
「家出ようと思うんだけど、一緒に来る?」身勝手な母とその婚約者から逃れ、姉妹で生きることに決めた理佐と律。
18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生・・・
ネネのいる水車小屋で番人として働き始める青年・聡。
水車小屋に現れた中学生・研司。
姉妹とネネ、周囲の人々が歩む四十年間の物語。
『 海を破る者 』 今村翔吾

目次:
序章
第一章 邂逅の夏
第二章 眩惑の秋
第三章 決心の冬
第四章 真実の春
第五章 西海に至る
第六章 河野の後築地
第七章 海を破る者
終章
なぜ、人と人は争わねばならないのか?
日本史上最大の危機である元寇に、没落御家人が御家復興のために立つ。
かつては源頼朝から「源、北条に次ぐ」と言われた伊予の名門・河野家。
しかし、一族の内紛により、いまは見る影もなく没落していた。
現在の当主・河野通有も一族の惣領の地位を巡り、伯父と争うことを余儀なくされていた。
しかしそんな折、海の向こうから元が侵攻してくるという知らせがもたらされる。
いまは一族で骨肉の争いに明け暮れている場合ではない。
通有は、ばらばらになった河野家をまとめあげ、元を迎え撃つべく九州に向かうが……
アジア大陸最強の帝国の侵略を退けた立役者・河野通有が対峙する一族相克の葛藤と活躍を描く歴史大河小説。
* 元寇(蒙古襲来)小学校の学芸会でお芝居をやった思い出が・・・
たしか村娘C役だったような?
『 もゆる椿 』 天羽恵

「無念を晴らす為やったら、鬼にでも夜叉にでも、喜んでなったる」
道場剣一筋の真木誠二郎は、裏目付の佐野に見込まれてある御役目を言い渡される。
尊王攘夷派の黒幕を誅殺すべく、江戸から京まで刺客の供をせよというのだ。
鬼のような刺客と聞いて生来の臆病者である誠二郎は怯えるが、現れたのは年端もいかない少女・美津だった――。
御役目は必殺!?
刺客となった少女と人斬れぬ御供の武士。
死への旅路の果てにあったのは......。
時代小説に新風を起こす業火の仇討ち旅が始まる!
『 天使と悪魔のシネマ 』 小野寺史宜

目次: 本日の上映スケジュール
レイトショーのケイト・ショウ
天使と一宮定男
悪魔と園田深
今宵守宮くんと
カフェ霜鳥
ほよん
LOOKER
おれ、降臨
宇宙人来訪
中津巧の余生
結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事を辞め恋人も失った無職の若者……
狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。
関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく――。
怖いのにちょっと笑ってしまう運命の舞台裏、天使と悪魔がつむぐ「ふつうの人たち」の物語。
『 風とにわか雨と花 』 小路幸也

僕が九歳、風花(ふうか)ちゃんが十二歳になった四月にお父さんとお母さんは、リコンした。
どうしてかって訊いたら「今は説明してもわからないと思うので、言わない」ってお母さんは言った――
専業作家を目指す父、仕事に復帰した母、小学生の姉と弟。
父が暮らす海辺の町を舞台に繰り広げられる、ひと夏の家族物語。
親子四人の心情の変化を、それぞれの視点から鮮やかに描く!
『 暗殺 』 赤川次郎

目次:
1 駅・2 夜中・3 記憶 ・4 発表・5 消えた絆・6 卒業式・7 小包・8 安全地帯・
9 桜の木の下・10 友情・11 微妙な選択・12 風の音・13 光と影・14 血の記憶・
15 時は過ぎる・16 迷路・17 死の気配・18 身替り・19 消滅・20 誓い・
21 宿命の夜・22 揺れる・23 踏み外す・24 断崖・25 サイン・エピローグ
大学受験の朝、駅で射殺事件を目撃しながら通報を怠った麻紀。
やがて親友の恋人として再び姿を現した犯人は職業的殺人者だった――。
一方、事件を追う刑事のことみは現役大臣の秘書と交際するうち、大臣の特殊な性癖と周囲の不審な事件を知り、密かに調べを進める。
殺人の構図と人間の暗部が読者を打ちのめす傑作長篇。
『 子ごころ親ごころ 藍千堂菓子噺 』 田牧大和

目次:
序 さちー菓子の味と虫の報せ
一話 友との別離と「煉羊羹」
二話 恋しい母と「桐の花」
三話 総領娘と「あまから餅」
「藍千堂菓子噺」シリーズ第5作!
物語を彩るのは藍千堂謹製、初夏の上菓子三品。
さちの友だち、おとみが母親に捨てられた!?
境遇が移り変わっていく幼い少女たち。
さちが遊びに行ったおとみの家で、 おとみの母親が百瀬屋の上菓子を出してくれた。
おとみは、上菓子を生まれて初めて食べた様子。
さちは「藍千堂の方が美味しい」と感じるが、 「でも、どうして上菓子を出してくれたのだろう」。
さちが微かな違和感じた次の日、おとみの母はいなくなった。
おとみの母は、おとみを残して町火消の組頭に嫁入りした。
嫁ぎ先が生さぬ仲の娘を嫌ったため、おとみは置き去りにされたのだ。
大工の伯父夫婦が養女として引き取ることで、すでに話は済んでいた。
大工は金を握らされ、おとみを引き取ったと噂されている。
頑固で口下手な叔父に馴染めず、またその叔父から「おさちとは、 あまり仲良くするな」と諭され、不安になるおとみ。
そんな時、事件がおこり、おとみは「藍千堂」へ逃げ込んできて——。
おとみの騒動をきっかけに、ふと自分の境遇に思いをはせるさち。
なぜ、自分の年齢がひとつ減ったのか?
急に、「とと様」が自分の父になった訳は?
さちも少しずつ大人になっていく——。