9月 読書 | ええもん みっけ!!

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ええもん = 日常の中で自分なりに見つけた美味しいもの、綺麗なもの、お気に入り等を書き綴っています。

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8月読了本 本

 

『 襷がけの二人 』 嶋津輝

目次:

再会 昭和二十四年 ( 一九四九年 )

嫁入 大正十五年 ( 一九二六年 )

噂話 昭和四年 ( 一九二九年 )

秘密 昭和七年 ( 一九三二年 )

身体 昭和八年 ( 一九三三年 )

戦禍 昭和十六年 ( 一九四一年 )

自立 昭和二十四年 ( 一九四九年 )

明日 昭和入五年 ( 一九五十年 )

 

裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。 

「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。 

「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」 親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。

実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。 

夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、 元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。 

やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、 不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに…… 

 

 

 

『 婿どの相逢席 』 西條奈加

目次:

第一章 逢見屋の婿

第二章 閻魔の休日

第三章 井桁の始末

第四章 初午の災難

第五章 菱に片喰

第六章 墨堤・花見の宴

第七章 伊奈月の宵

第八章 落ち椿

第九章 悲喜交々

第十章 因果応報

 

小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助は、大店の仕出屋『逢見屋』の跡取り娘・お千瀬と恋仲になり、晴れて婿入り。

だが祝言の翌日、大女将から思いもよらない話を聞かされる...。

与えられた境遇を受け入れ、陰に陽に家業を支える鈴之助。

“婿どの”の秘めた矜持とひたむきな家族愛は、やがて逢見屋に奇跡を呼び起こす。

 

 

 

『 たそがれ大食堂 』 坂井希久子

目次:

可愛いオムライス

懐かしいプリンと虹色クリームソーダ

仲直りのエビフライ

追憶のナポリタン

一致団結のちゃんぽん麺

大逆転のお子様ランチ

 

伝統あるマルヨシ百貨店に勤める美由起は、大食堂のマネージャーに就任した。

しかし、長年愛されていた大食堂は時代の変化とともに廃れ、存続の危機に直面していた。

その上、若社長が引き抜いてきた料理人の智子は、大食堂の味を片っ端から変えようとして……!? 

古き良き大食堂の未来はいかに? 

美味しい料理と懸命な奮闘が奇跡を起こす、お仕事グルメ小説!

 

 

 

『 間借り鮨 まさよ 』 原宏一

目次:

第一貫 バスクの誓い

第二貫 能登栗の声

第三貫 四方田食堂

 

自分の店を持たず、間借り営業を信条とする雅代さん。

いつものほほんとしていて、ニコニコ笑顔を絶やさない一見、普通のおばちゃんだが、鮨を握らせたら銀座の一流店も顔負けの腕前。

しかも、新鮮で貴重なネタを仕入れる人脈ももっている。

そんな雅代のところには、間借り先の料理人や悩める若者から相談や困りごとが舞い込んでくる―。

鮨だけではなく、相手の胃袋も心も握る雅代さんの魅力あふれるハートウォーミング鮨小説。

 

 

 

『 おはようおかえり 』 近藤史恵

 

真面目な姉と自由奔放な妹。

二人の姉妹に訪れる思いがけない出来事とは・・・

北大阪で70年続く和菓子屋「凍滝」の二人姉妹、小梅とつぐみ。姉の小梅は家業を継ぐため進学せず、毎日店に出て和菓子作りに励む働き者。

妹のつぐみは自由奔放。

和菓子屋を「古臭い」と嫌い、大学で演劇にのめり込みながら、エジプトに留学したいと言って母とよく喧嘩をしている。

そんなある日、43年前に亡くなった曾祖母の魂が、何故かつぐみの身体に乗り移ってしまう「凍滝」の創業者だった曾祖母は、戸惑う小梅に「ある手紙をお父ちゃん(曾祖父)の浮気相手から取り戻してほしい」と頼んできた。

手紙の行方を辿る中で、少しずつ明らかになる曾祖母の謎や、「凍滝」創業時の想い。

姉妹は出会った人々に影響されながら、自分の将来や、家族と向き合っていく。

少し不思議であたたかな傑作家族小説! 

 

 

 

『 空をこえて七星(ななせ)のかなた 』 加納朋子

目次:

南の十字に会いに行く

星は、すばる

箱庭に降る星は

木星荘のヴィーナス

孤舟よ星の海を征け

星の子

リフトオフ

 

「南の島へ行くぞ」突然のパパの言葉で石垣島へ旅することに。

正直言って、あんまり気は進まない。

家族旅行といえばママも一緒だったのだ、去年までは――(「南の十字に会いに行く」)。

小学四年生の九月のこと、同級生の過失で私の右目は取り返しのつかない怪我を負った。

世界はぼやけて頼りない姿に変わり果ててしまった。

星降る夜に大事な友達と交わした約束も――(「星は、すばる」)

廃部寸前のオカルト研究会、天文部、文芸部。生徒会に必死で部の存続を訴えると、「じゃあ、スペミス部ってことで」と、とんでもない提案が――(「箱庭に降る星は」)。

読み終えたら世界が変わる!〈日常の謎〉の名手が贈る、驚きと爽快な余韻に満ちた全七話。

 

 

 

『 この会社、後継者不在につき 』 桂望実

目次:

第一章・第二章・第三章

 

自分が引退しても、我が子のように大切な会社には末永く続いてほしい・・・

経営者の願いも虚しく、中小企業の後継者不足が問題となって久しい。 

二人の息子のどちらかに会社を継がせたい、洋菓子店の二代目社長。(第一章) 

社内に目ぼしい人材がいないとボヤく、ワンマンバッグメーカー社長。(第二章) 

社長の急な逝去により外国人オーナーのもとで働くこととなった、刃物メーカー社員。(第三章)

会社の行く末に三者三様の悩みを抱える人々に、型破りな中小企業診断士・北川は、前代未聞の経営改革案を提示する。 

痛快お仕事エンタテインメント!