4月 読書 | ええもん みっけ!!

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3月読了の本 本

 

『 木挽町のあだ討ち 』 永井紗耶子

目次:

第一幕 芝居茶屋の場

第二幕 稽古場の場

第三幕 衣装部屋の場

第四幕 長屋の場

第五幕 升席の場

終幕 国元屋敷の場

 

ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。

父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された

二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが――。

現代人の心を揺さぶり勇気づける令和の革命的傑作誕生!

直木賞、山本周五郎賞をダブル受賞!!

 

 

 

『 いえ 』 小野寺史宜

目次:

三月 雨

四月 空

五月 花

六月 鳥

七月 風

八月 月

九月 川

十月 家

 

社会人三年めの三上傑には、大学生の妹、若緒がいた。

仲は特に良くも悪くもなく、普通。

しかし最近、傑は妹のことばかり気にかけている。

傑の友だちであり若緒の恋人でもある城山大河が、ドライブデート中に事故を起こしたのだ。

後遺症で、若緒は左足を引きずるようになってしまった。

以来、家族ぐるみの付き合いだった大河を巡って、三上家はどこかぎくしゃくしている。

教員の父は大河に一定の理解を示すが、納得いかない母は突っかかり、喧嘩が絶えない。

ハンデを負いながら、若緒は就活に苦戦中。

家族に、友に、どう接すればいいのか。思い悩む傑は...。

本屋大賞第2位『ひと』、そして『まち』に続く下町荒川青春譚、第3弾!!

 

 

 

『 闘え! ミス・パーフェクト 』 横関大

目次:

次の問いに答えよ。

第一問 限界集落である某村を活性化させなさい。

第二問 某市の給食センターの異物混入問題を解決し、ついでに客離れに悩む某キャバクラの売り上げを回復させなさい。

第三問 ハラスメントだらけの某女子バレーボールチームを改革しなさい。

第四問 厚労省の元キャリア官僚によるインサイダー取引疑惑の真相を解明し、地に落ちた厚労省の評判を回復させなさい。

全問正解なるか?! 

 

元エリート官僚、総理の娘。――真波莉子に敵現る。
完璧女VS敏腕女!
人気のないキャバ嬢どうする? 給食異物混入の犯人は? 正々堂々と産休をとりたい! 

ど田舎にロックフェスを誘致? パワハラ男をどうにかせよ! かつての上司が自殺?
「わかりました。その問題、私が解決します」
女の人生難問だらけ。男と戦う暇はなし。
頑張る女性応援世直しエンタメ、好評第二弾!

 

 

 

『 恩送り 泥濘の十手 』 麻宮好

第1回警察小説新人賞受賞作!
付け火の真相を追ったまま、行方知れずになっている岡っ引きの父・利助を探す娘のおまき。
おまきを手助けする材木問屋の息子・亀吉、目の見えない少年・要、そして臨時廻り同心の飯倉。
手がかりは漆で塗られた謎の蓋のみ。

器の身はどこにあるのか? いったいどんな器なのか?
もつれた糸がほどけずに四人が焦るある日、大川に若い男の土左衛門が上がったという。
袂から見つかったのは漆塗りの毬香炉。

だが、妙なことに蓋と身が取り違えられていた。
身元は薬種問屋相模屋の跡取り息子・藤一郎で、のちに利助の遺した蓋と藤一郎が遺した毬香炉は一対だったと判る
利助と藤一郎とを繋ぐ毬香炉は果たして誰のものなのか?
おまきと三人は新たな手がかりを元に利助を探し出せるのか?

 

 

 

『 ヴァイタル・サイン 』 南杏子

目次:

プロローグ

第一章 日勤

第二章 日勤

第三章 日勤ー深夜勤

第四章 準夜勤

第五章 休日

第六章 日勤ー深夜勤ー準夜勤ー休日

第七章 日勤ー深夜勤-日勤ー準夜勤ー深夜勤ー準夜勤ー休日ー日勤

終章

 

二子玉川グレース病院で看護師として働く堤素野子は、31歳になり今後のキャリアについても悩みながら忙しい日々を過ごしていた。

患者に感謝されるより罵られることの方が多い職場で、休日も気が休まらない過酷なシフトをこなすが、整形外科医である恋人・翔平と束の間の時間を分かち合うことでどうにかやり過ごしていた
 あるとき素野子は休憩室のPCで、看護師と思われる「天使ダカラ」という名のツイッターアカウントを見つける。

そこにはプロとして決して口にしてはならないはずの、看護師たちの本音が赤裸々に投稿されていて……。

心身ともに追い詰められていく看護師たちが、行き着いた果ての景色とは。
 映画「いのちの停車場」やNHK連続ドラマ「ディア・ペイシェント」など、数々の話題作を送り出してきた、現役医師でもある著者の最新作!

終末期の患者が多く入院する病棟で働く女性看護師の目を通して、医療現場の現実や限界をリアルに描いたエンタメ長編!
 患者さんに、最期まで笑顔でいてほしいから――

 

 

 

『 女人入眼 』 永井紗耶子

目次:

一 都の風

二 波の音

三 露の跡

四 花の香

五 海の底

 

「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」

建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。

気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。

二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。
「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。
その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。