今日は大寒、風の冷たい一日になりそうです。
最近の読書から。![]()
『 塞王の楯 』 今村翔吾
目次:
序
石工の都
懸
矛盾の業
湖上の城
泰平揺る
礎
蛍と無双
雷の砲
塞王の楯
終
近江の国・大津城を舞台に、
石垣職人“穴太衆”と鉄砲職人“国友衆”の宿命の対決を描く
究極のエンターテインメント戦国小説。
越前、一乗谷城は織田信長に落とされた。
幼き匡介(きょうすけ)はその際に父母と妹を喪い、逃げる途中に石垣職人の源斎(げんさい)に助けられる。
匡介は源斎を頭目とする穴太衆(あのうしゅう)(=石垣作りの職人集団)の飛田屋で育てられ、やがて後継者と目されるようになる。
* 最強の楯も至高の矛も、形あるものはいずれそれを上回る物が必ず現れる。
大名から民まで心一つになり城を守ることこそ「塞王の楯」の正体とするならば、一番強いものは人の心、人の思い!!
でも、心って傷つきやすく折れやすいから厄介ですね・・・
上下巻にしてもよい552ページ、分厚いけど、面白かった。
これからの城見学では、まず石垣に目がいきそうです。
直木賞受賞おめでとうございます。
『 湯けむり食事処 ヒソップ亭 』 秋川滝美
目次:
妻の思惑
ピンバッジの思い出
酒を知る客
桃子の気がかり
差し込む光
温泉と旨い料理に癒やされて。老舗旅館の食事処には、肴と名酒と憩いを求めて人が集う。
数年前に有名料亭の料理人をある事情から辞めた章は、素泊まり温泉旅館「猫柳苑」の食事処「ヒソップ亭」の主人になった。
『 湯けむり食事処 ヒソップ亭 2 』 秋川滝美
目次:
新しい仲間
確かな足取り
忍び寄る陰り
意外な成り行き
寒風にしなる柳
素泊まり温泉旅館の「猫柳苑」の食事処「ヒソップ亭」に、働き者の安曇が仲間入り。
勉強熱心な安曇の姿に、主人の章はますます「猫柳苑」の夕食復活に向けて意気込むが、突然の不況に..・・・。
『 世界から猫が消えたなら 』 川村元気
目次:
月曜日 悪魔がやってきた
火曜日 世界から電話が消えたなら
水曜日 世界から映画が消えたなら
木曜日 世界から時計が消えたなら
金曜日 世界から猫が消えたなら
土曜日 世界から僕が消えたなら
日曜日 さようならこの世界
飼い猫と暮らす30歳の男性。
医者から余命宣告をされた彼はある日、自分と同じ姿をした悪魔と出会い、大切なものと引き換えに1日の命をもらう契約をする。
時計、映画など次々と大切なものが失われていく中、彼は初恋の女性と再会する。
『 逆玉に明日はない 』 楡周平
日本屈指の総合商社に勤める是枝昭憲は、老舗総合食品メーカーMGFのオーナー社長・堂面乗定の長女・三津子と見合いし、結婚。
三津子は無事に息子を出産。しかし、それが苦難の始まりだった。
『 明日は結婚式 』 小路幸也
目次:
井東秋郎 (新婦の弟)
細井真奈 (新郎の妹)
綿貫壽賀子 (新郎の母方の祖母)
細井光彦 (新郎の父)
井東奈々子 (新婦の母)
細井久美 (新郎の継母)
井東孝明 (新婦の父)
細井真由 (新郎の妹)
細井真平 (新郎)
井東春香 (新婦)
明日に挙式を控えた、信用金庫勤めの井東春香と、パン屋の息子でデザイナーの細井真平。
ごくごく普通に暮らす二人が、偶然の出会いから愛を育み夫婦になる。
家族で過ごす最後の夜、春香の両親と弟、そして祖母には、それぞれに伝えたい想いがあった。





