12月 読書 | ええもん みっけ!!

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最近の読書から。本

 

『 姑の遺品整理は、迷惑です 』 垣谷美雨

 

姑が亡くなり、住んでいたマンションを処分することになった。

業者に頼むと高くつくからと、嫁である望登子はなんとか自分で遺品整理をしようとするが、あまりの物の多さに立ちすくむばかり。

「安物買いの銭失い」だった姑を恨めしく思いながら、仕方なく片づけを始める。

夫も手伝うようになったが、さすが親子、彼も捨てられないタイプで、望登子の負担は増えるばかりである。

誰もが経験するであろう、遺品整理をユーモアーとペーソス溢れる筆致で描く長編小説。

 

* 義父が亡くなった後の遺品整理は大変でした。

義母が亡くなった後を考えると、今からため息が・・・。 むかつき

 

 

 

『 てらこや青義堂  師匠、走る 』 今村翔吾 

目次:

序章

第一章 鉄之助の拳

第二章 吉太郎の袖

第三章 源也の空

第四章 千織と初雪

第五章 睦月は今日も笑う

第六章 十蔵、走る

第七章 筆子も走る

終章

 

師匠( 凄腕と怖れられた元公儀の隠密 )は走る、愛する人を守るために。

筆子も走る、大切な仲間と先生のために。

 

* 今回も勢いのあるストーリーで引き込まれました。

 

 

 

『 私の家 』 青山七恵

 

いつか見つかるだろうか、私の、私だけの。

祖母の法要の日、一堂に会した親戚たち。
同棲していた恋人から家を追い出され、突然実家に帰ってきた娘、梓。
元体育教師、「実行」を何よりも尊びながら、不遇な子供時代にこだわる母、祥子。
孤独を愛するが、3人の崇拝者に生活を乱される大叔母、道世。
死ぬまで自分が損しているという気持ちを抑えられなかった祖母、照。
そして、何年も音信不通の伯父、博和。
今は赤の他人のように分かり合えなくても、同じ家に暮らした記憶と共有する秘密がある。
3世代にわたる一族を描き出す、連作短編集。

 

 

 

『 曲亭の家 』 西條奈加

目次:

酔芙蓉

日傘喧嘩

ふたりの母

蜻蛉の人

禍福

八犬伝

曲亭の家

 

神田の医者の娘として自由な家風で育ったお路(みち)が嫁いだのは、稀代の人気戯作者・曲亭(滝沢)馬琴の一人息子。

横暴な舅の馬琴に、病持ち・癇癪持ちの夫と姑。

修羅の家で見つけたお路の幸せとは?

小さな幸せが暮らしの糧になる。

 

 

 

『 本日も晴天なり   鉄砲同心つつじ暦 』 梶よう子

目次:

化けむじな

市松哀歌

火薬の加役

緑の花

秘してこそ

花弁の露

 

時は幕末。江戸城下、大久保の地。

長く泰平の世が続き、代々この地を守ってきた鉄砲同心たちは火薬の原料を転用したつつじ栽培の内職に励み、時季には美しい花々を求めて多くの人が集まる江戸名所となっていた。

 

 

 

『 片見里荒川コネクション 』 小野寺史宜

目次:

一月 中林継男、葬儀に出る

二月 田渕海平、寝すごす

三月 中林継男、代役を務める

四月 田渕海平、捜す

五月 中林継男、罪悪感を覚える

六月 田渕海平、迷う

七月 中林継男、深みにはまる

八月 田渕海平、なお迷う

九月 中林継男、謝罪に行く

十月 田渕海平、手伝う

十一月 中林継男、故郷に帰る

十二月 田渕海平、動く

 

人は、何歳からだって「動ける」。

継男、“まだ” 75歳。――“弟分”に頼み込まれ、「オレオレ詐欺」の受け子に!?

海平、“もう” 22歳。――寝坊で卒論を出しそこね、まさかの留年!?

老人と青年の荒川での出会いが、足踏みしていた自分たちと、周りの人たちの人生を少しずつ動かしていく。

 

 

 

『 漣のゆくえ  とむらい屋颯太 』 梶よう子

目次:

第一章 泣く女

第二章 穢れ

第三章 冷たい手

第四章 お節介長屋

第五章 たぶらかし

第六章 漣の行方

 

初七日、四十九日、その数字が意味することとは。

「 残された者 」がこの世で生きるために、とむらい屋は死者をおくる。

とむらいの物語、第二弾。