白骨化した太陽の頭蓋に
欠けた月が棲みつく
氷結した銀河は星の氷柱となり
その凍てつく牢獄の牙が未だ月の巣を砕けずに
孤高はよいよ水晶の塔になる
蝉の脱け殻を夢中でひろう少女の泥の手は
いつしか瑠璃色の過失とみなされた
太陽の黒点を消毒もせずに凝視める少女の眼
次第に眼は焼け焦げ
裡なる火事は感受性を使い果たすまで
鎮まることを知らず燃えあがる
氷柱を溶かす無二の手を
若くして去勢する人の世で
少女はありふれた麻薬に溺れてみせ
言葉を溶かす無二の眼を
言葉で塞ぐ人の世で
少女はありふれた言葉にかくれてみせ…