微睡の子よ
銃声の音に傷つくな
どうか背を向けたまま振り向かず
足音を消した真実を尾行しろ
やがて夜は陸へと打ち上げられ
海月の死骸となるだろう
微睡の子は
悪夢の上を滑るように
流れ弾をかわす
踊らされてるのは
影しか見ないお前らだ
微睡の子よ
銃声の音に傷つくな
どうか背を向けたまま振り向かず
足音を消した真実を尾行しろ
やがて夜は陸へと打ち上げられ
海月の死骸となるだろう
微睡の子は
悪夢の上を滑るように
流れ弾をかわす
踊らされてるのは
影しか見ないお前らだ
青々とした大空に
航空ショーの飛行機が
くるりくるりと旋回だ
大歓声が飛ぶなかで
パイロットは
眠れぬ夜を飛んできた
大衆の
明日への活力
運ぶため
赤々とした赤色灯
国道を走る救急車
荒げた声で
道を譲ってくださいと
前方の車に呼びかける
こうして近道をすすむのは
遠い命に追いついて
風前の灯火
運ぶため
沼に浮かぶ鳥の羽根
千切れた羽根の戦跡は
筏となって
無数の命運ぶだろう
無言の戦い
讃えるために
電波の針が飛び交う青い都市
青年は透明な血を流しながら
千切られた世界の破片を握りしめる
掌にぽっかりと空いた虚構への窓から
飛び降りた人類
虚構の地下では言葉が氾濫し
そこでは言葉が言葉を奪い合い
言葉はすでに帰路へと導く案内をやめている
人の姿のまま死ねない事を知りながら
ドラッグと冷凍されたプロパガンダを密輸した売人が
暴かれた星でまた一つ仕事をした
大地の背骨を貫いた巨大な鉄塔
あの巨大な鉄塔は
例えば言葉の雨に濡れ
静かな言葉に刺された青年の喪失と
同じ背丈
あの巨大な鉄塔は
集団自殺した人類の最後の墓
あの巨大な鉄塔は
例えばアタラシイ人の最初の言葉