あるとき、私が教えている心理学の授業で、生徒さんがオススメの小説を持ってきてくれました。
どんな内容の本かはさておき、他の生徒さんが「私も読みたい!私も読みたい!」というものですから、私が代表して少し朗読しました。
小説を読んでいると、何人か、あるいはたくさんの登場人物が出てきます。
気弱な人もいれば、強気な人もいる。
幸福な人もいれば、そうでない人も。
それぞれの登場人物は、それぞれの意味づけをされています。
ということは、その登場人物のキャラクターにフィットした声のトーン、大きさ、早さ、声質で読むことが望ましいですね。
私も、そのように読みました。
感情たっぷりに。
好評だったようで、よかったです。
なんとなく、ですが、世の中では感情を出さないように教育されているような気がします。
例えば小学校の国語の時間に「もっと気持ちを込めて読みなさい」と言われたことは、私には一度もありません。
音楽の授業でも、「音程や記号よりも、フィーリングを大切にしなさい」と言われたことがありません。
多くの方がそうじゃないでしょうか?
抑える教育が望ましいときもありますね。
理性こそ、人が人たる証。
動物と人とを分けるものの一つは、理性だと思います。
私個人としては、新幹線や飛行機やレストランで、騒がしくはしゃぎ回る子供たちがおとなしくしてくれたら、これ以上嬉しいことは、ない。笑
一方で、感情の伴わない情報は、なかなか人には伝わりづらいものです。
授業やプレゼン、スピーチのときは、抑揚があった方がより望ましいでしょう。
感情を感じることは、人生を活き活きさせます。
ポジティブな感情は、幸せであるということ、そのものですね。
ネガティブな感情も、もっと良くなりたい、という想いが前提になければ、成り立たないものです。
自分が相手に感じてほしい感情をコントロールできたら、素晴らしいですね。
教育を施すものとして、感情には敏感でいたいものです。