AI時代のビジネス・センス | 才能プロファイラー北端康良 オフィシャルブログ〜才能とお金と幸福の話〜

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才能プロファイラー北端康良による才能とお金と幸福の話。

昨日の日経新聞で興味を持ったのはこの記事。

 

■AIが促すハリウッド再編 ネットフリックス台頭

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25421330X00C18A1SHA000/

 

動画配信サービスのネットフリックスがハリウッドで一番高いビルを取得し、移転したそうです。まさにAI時代と思ったのは、同社のコンテンツ制作の方法。


視聴者の動向などビッグデータを解析し、作品作りに活かすことで、これまで監督や脚本家といったクリエーターの感性や経験に委ねていた当たり外れの大きい作品作りをAI化し、ヒットの確率を上げているそうです。

 

ネットで動画を見る人が増えれば、

  • 始まってから何分何秒でユーザーは見るのをやめたのか?
  • ホラー映画の中で最後まで見られる映画のストーリーと、そうでないストーリーは何が違うのか?
  • どの俳優が好まれ、どの俳優は好まれないのか?
  • Aという映画を見た人は、その次にどんな映画を見るのか?

といったビッグデータが取れるので、確かに可能。Amazonがやっていることと本質的には同じです。これからAIとビッグデータによって、創造性のメカニズムが統計的に証明されるかもしれません。

 

去年、気になった記事に「週3日休む旅館」というのがありました。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23967340Y7A121C1MM8000/

 

借金10億を抱え、倒産寸前だった鶴巻温泉の「陣屋」は、ITを活用することで復活。社員の平均年収も4割増やせたそうです。

 

その秘訣は徹底的な生産性の向上。たとえば、お風呂にセンサーをつけて、入浴客数を把握し、一定数を超えると、お風呂掃除に入る。こうすることで、なんどもお風呂を見に行く手間がなくなったので無駄な仕事を省けたとか。IoTの活用です。

 

この2つの記事を読むと、ネットフリックスの記事には抵抗感を覚え、陣屋の記事には好感を覚える人もいるかもしれません。

 

とくに映画作りは人間の創造性に関わる仕事だと思われているので、それすらビッグデータとAIでできるようになることに、抵抗感や違和感を感じるのはむしろ自然なことです。

 

しかしネットフリックスの取り組みも、陣屋の取り組みも、データを把握することで、生産性と効果性の高い仕事をするという意味では、本質的に同じです。

 

違いがあるとすれば、

  • ネットフリックスの記事は、ITが監督や脚本家という人間の仕事(創造的・想像的な仕事すら)を奪ってしまうように見えるところ。(実際そうかどうかはわからない)
     
  • 陣屋の記事は、ITが陣屋の経営者も従業員も救ったという物語だということ
 
つまり、人間にとってハッピーな結末かどうか?で、印象の良し悪しは変わります。
もう1つは、ITの活用法に「人間らしさ」を感じるかどうかでしょう。
 
私たちは人間なので、最終的には人間にとってのメリットを最優先させますが、どちらも同じITを使っていることに変わりありません。この2つは同じ話です。
 
AIによって仕事を奪われるのも真実。AIによって無駄が減り、時間も収入も増え、人間らしい暮らしができるようになったのも真実。物事の2つの側面を表しているに過ぎません。
 
「その両面を見ながら、AIなど、新しいテクノロジーとどう付き合えば、幸福になれるのか?」
 
この答えを見つけることが、AI時代に必要なビジネスセンスかもしれません。