こんにちは、才能心理学協会の北端康良です。
変化、安定、強さを求めても
混乱が治まらなければ不安はさらにかき立てられます。
そんな時、人が求めるのは「希望」と「救済」です。
人はコントロールできない現実を前にすると
祈ることしかできなくなるものです。
そもそも宗教も、生活が天候や自然に大きく左右された時代、
人々がコントロールできない自然の力を前に
収穫を願い、祈ったところからはじまったといわれています。
危機に直面すると、人は守ってくれるものや
生き残れるものに頼ることで
「いま」の危機を乗り越えようとするのでしょう。
そして、その救済手段として
「今すぐ、簡単に」手に入るものを求めたくなるのです。
例えば、自立の女性の生き方を、買えば簡単に手に入る「ファッション」に落とし込んだシャネルが人気になったことや
「南無阿弥陀仏と唱えれば救われる」という念仏の簡単さが支持されて広まったことにも、その一端を見ることができます。
もちろん、すべての人が簡単さを望むわけではありませんが
目の前で破壊が起き、混乱の渦に巻き込まれれば、
簡単に、すぐできるものへと、人の心が動くことも理解できるのではないでしょうか。