こんにちは、才能心理学協会の北端です。
ソチオリンピックで目が話せないのが男子フィギアスケートの羽生結弦選手。はじめて見た時、表情とエネルギーが一瞬で変わる彼の演技に、一瞬で目が釘付けになったのを覚えています。
団体戦でも素晴らしい演技をされていましたが、今朝のショートプログラムでは、史上最高の101.45を記録。男子フィギア界に、新しい風が吹きあれています。
史上最高の101.45を叩き出し、誰もが拍手喝采する中、彼はインタビューで「自分の演技からはほど遠い」と答えたそうです。
おそらく、彼がイメージしている理想の演技と、実際の演技は、まだピタリと一致していなかったからでしょう。
イチロー選手は夜中の1時からスイングの練習をするそうですが、「何時間、練習するんですか?」と聞かれた時、「自分が納得できるスイングができるまで練習する」「時間は関係ない」と答えたそうです。
アスリートでも、映画監督でも、経営者やビジネスマンでも自分の基準を持っている人は、「まだまだです」とよくいいます。彼らはその基準を真摯に追い続けた結果、誰にも真似できない領域に到達したのでしょう。
こんな話をすると、「それは一流の人の話で、普通の自分には関係ない」と思うかもしれませんが、オリンピックや大リーグなど、世界の舞台を目指していなくても、「自分が理想とする基準に達しているかどうか?」、「基準にそって仕事や人間関係を作っているかどうか?」は、とても大切です。
なぜなら、人は心の中に、「本当はこれくらい活躍する人材でありたい」、「こんな父親でいたい」、「こんな恋人でありたい」と理想の基準を持っているからです。
「いつもチャレンジする自分でありたい」と思っている人なら、チャレンジしている時が一番自分らしい。プレッシャーがあろうが、悩みがあろうが、お金や時間がなかろうが、「チャレンジする」という基準に沿って生きている時、最高に幸せで満足感がある。
逆に、何かを言い訳に、チャレンジしていなければ、自分を嫌いになる。大切にしたいものを、大切にしていない自己欺瞞に気づいているからです。
オリンピックに人が感動するのも、世界が注目する舞台で、大きなプレッシャーが掛かる中で、全力を出しきり、自分を貫く生き方が、プレーに表れるからでしょう。
彼らに自分を投影し、忘れていた理想の生き方を思い出す。
彼らの姿に感動するなら、彼らは、あなたが本来したい生き方、自分の基準を見せてくれているのです。
世間や他人の基準ではなく、自分の基準を作りましょう。その基準にそって、仕事や人間関係を取り組めば、才能も満足感も手に入ります。
明日はいよいよフリープログラム。
日本人選手の活躍を祈っています!