去る24日、私の友人の元教師H氏宛てに、匿名の手紙が届きました。
さいたま市のある小学校の現役教師からの告発の手紙です。
先ず、冒頭部分を転載しましょう。
文面には、教育長が「パワハラ」を働き、「罵声」を浴びせられ「報復を恐れる」管理職の様子も、激しい口調で綴られています。
前回(12月13日付け)の私のブログで紹介した「リクルート・スタディサプリ」の導入だけではなく、「GIGAスクール構想」を職場に無理強いしてきたことに伴う惨状をも告発する内容です。
これは「さいたま市」の出来事ですが、GIGAスクール構想は国の施策であるために、多・少の違いはあっても、全国に共通する傾向かもしれません。以下、是非ご一読下さい。
実は、12月16日、元さいたま市教職員と元さいたま市PTA会長の39名の皆さんが実名で、「リクルートのスタディサプリ提供の凍結を求める緊急申し入れ」を行ったのです。
そして、「申し入れ」の文書は、20日に市内の全市立小中学校に郵送され、その、直後に届いた手紙でした。
冒頭に「私ども教員の多くが同様の考えです」とあるように、この「申し入れ」文書は多くの現場の方々の共感を呼んだようです。
では、その「申し入れ」の文書を紹介します。
冒頭で紹介した「告発の手紙」の続きを転載しましょう。
本来なら全文を紹介すべきなのですが、告発した教師がだれか分かれば、その方に教育長から圧力が掛けられると、私は思っています。
ですから、ご本人が誰なのか分からない範囲で手紙の本文を転載します。
文中にある「武蔵浦和学園」とは、地域の小中学校3校を統合して小中一貫校を創るという「構想」です。
この「統廃合」は、今、国の施策として全国的に進められています。
さいたま市教育長は、これも、地域住民の意向も聞かずに、トップダウンで進めようとしているのです。
現場の先生方は揶揄して「細田学園」と呼んでいるようです。
(「細田」は、さいたま市教育長の姓)
こうした強権的なやりかたで、ほぼ全校が「リクルートサプリ」の導入を決めたようです。
そして、3学期には学校ごとに、このサプリの使いかたを決め、保護者に了解を得ていく作業が始まるのでしょう。
ここまで追い詰められた先生や管理職の方々を、私達はどうやって守っていけば良いのでしょうか?
本当にこの1年半、さいたま市の学校現場には、次から次へと凄まじいトップダウンの嵐が吹き荒れました。
殆どの場合、衆議もなく、教育長が一人で決め学校現場に降ろしてきたものばかりです。
・コロナ一斉休校時に全校に教科を割り振り、1ケ月間で授業動画を先生方に作らせ、
それの視聴を家庭に強要。
・分散登校が終え、皆が久しぶりに顔を合わせることのできた日に、
市内10万人の子ども達に「医療従事者」への拍手を強制したこと。
・コロナ休校と夏休みの明けた二学期冒頭に、
全小6生に英検のテスト「英語トライアル」を受検させたこと。
・今年一学期からは各教師にタブレットを使った授業のテーマを押し付け、
報告を求めていること。
・今年二学期の始まる2日前に、突然「ハイブリッド授業」を実施すると、
現場と保護者に指示し、どの学校も子どもも大混乱に陥ったこと。
・そして、今回の「リクルートサプリ」の強制的な導入。
主なものだけでもこれだけ挙げられます。
告発の手紙を送ってくれた教師の勇気に応えたいと思います。
もうこれ以上、勝手な横暴を許していたら、子ども達にも合わせる顔がありません。
こんな横暴がまかり通る学校に、まともな教育環境が保障される筈がありません。
私も、微力ながら精一杯の努力を傾けたいと、来年に向けて意思を固めています。
皆さん、良いお年をお迎えください。
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