7月の最終週末の天気予報は「曇り時々雨」。
それでも、身体が無性に疼く。「雨でも良い。とにかく、山地を歩きたい!」
そこで、毎年訪れている群馬県野反湖に行こうと考えた。
今年はあれこれで忙しく、ニッコウキスゲの咲く時期には行くことができなかった。
野反湖の8月上旬にはヤナギランが咲き誇るらしい。
ならば、小雨だったとしても「行きつけ」の野反湖に行けば応えてくれるだろうと期待した。
(「行きつけ」の呑み屋が裏切る筈はない・・・「呑み屋」と「野反湖」を同一視していたようだった😢)
前日は街中で車中泊し、翌朝早々に野反湖に向かおうと考えた。
中華料理店で飲食を終え、車に戻るが蒸し暑さは埼玉と変わらない。
だが、さすがに夜も12時を過ぎるとひんやりとしてくる。
お陰で、久しぶりに熟睡し、翌朝は1時間も寝過ごした。
空には、少し青空がのぞいている。
慌てて、ハンドルを握り、90分かけて野反湖に着いた。
だが、天空の湖は風雨が強く、お目当てのヤナギランも見当たらない。
こういう時の諦めは早い。
相手が自然では、いくら工夫しても努力しても無理なことは何度も経験してきたからだ。
だが、「手ぶら」では帰りたくない。
来る時に見かけた「自然庭園」が気になっていた。
ならば、ちょっと立ち寄ってみようと、車を1時間ほど走らせた。
まだ6時代。管理人もいない中、園に入ってみた。
黒いオブジェは、経路表示だろうか。しゃれている。
そして、様々な花が、まるで自生しているかのように咲き誇る。
これはギボウシだが、白の花と紫の花が群生していた。
まだ、しっかり羽が乾ききっていないのだろうか?
トンボたちは、近寄っても逃げない。
名を知らぬ赤い花が咲き続く。
まだ、ホタルブクロも見頃だ。
これはオダマキ。
1時間ほど歩くと汗が流れだした。
なかなか魅力的な「自然庭園」をあとにした。
しばらく走ると、時折、道端にヤマユリが見え出した。
そして、群生している場所を見つけた。
失意の日ではあったが、山の花々に慰めてもらえた日でもあった。
いよいよ8月。弱りつつある足腰を見定め、それに見合った北アルプスに登りたいと想う。