昨日の記事は
学級名簿が作れず号泣事件でしたが、
これだけではないです。
4月初めは、ベテラン教員でも泣きたくなる日々なのです。
子どもたちが初日に登校してくると
(学校では子供ではなく子どもと書きます)
靴箱、ロッカー、机、教室壁面の体育着等掛けフックなどに
名前が明示されていますね。
これはもちろん、
その日までに担任が書いたりゴム印を押したりして
1枚1枚貼ったものです。
また、名前シールをただ貼るだけではなく、
クラスカラーのビニールテープを貼ってから
その上に名前シールを貼ることによって、
何組の靴箱なのか、と分かりやすくします。
名前シールも、
貼る場所に応じて大きさを使い分けます。
さてこの作業、
少し小技がありまして……
カッターマットを用意して
カラービニールテープを
マットの幅いっぱいに何本も貼ります。
そのカラービニールテープの上に、
番号順に名前シールを重ねて貼りまして
シールとシールの間にカッターで切れ目を入れます。
そうしたら、カッターマットごと靴箱などに行きまして
一枚一枚ぺたぺたと番号順に貼るわけです。
あ、名前はゴム印で押してあっても、
番号は手書きで書き足します。
ちなみに低学年の場合は、
ゴム印の漢字がまだ読めないので、
油性ペンでひらがなを書かなくてはなりません。
この作業を、
シールを貼る場所の数だけ行います。
だいたい4〜5か所。
クラスが40人ほどいた時代ですが、
この作業をしているうちに
子どもたちの名前と番号を
なんとなく覚えてしまう先生も
多かったです。
これだけでも
2〜3時間はかかる作業です。
とはいえ、
こういう単純作業は昼間にはできません。
会議や打ち合わせが終わった後、
早くても午後3時くらいからの仕事になります。
ですから4月の学校は、
夜遅くまで電気が消えません……。
こういうことを、
学年の先生に教えてもらいながら
なんとかこなしていきました。
もっとも、
今考えてみれば……
これらは「やらなくてはいけない仕事」
というわけではありません。
登校したら好きな靴箱を使えばいい、とか
クラスカラーがなくても
「何年何組」と表示しておけばいい、とか。
そう考えれば、
仕事はいくらでも減らせるのです。
それでも、
一人一人の場所をきちんと整えて迎える。
そういう丁寧さが
当たり前とされてきたのが
日本の学校なのかもしれません。
大変な作業ではありますが、
「もうすぐ子どもたちが登校してくるんだな」
そんな光景を思い浮かべながら
黙々と手を動かす時間は、
私はわりと好きでした。
さて、時代は令和。
今はパソコンでシール台紙に名簿を流し込み、
印刷すればシール自体は完成します。
貼る作業は同じですが、
少なくとも手書きやゴム印の手間は
かなり減りました。
ただ、パソコンが苦手だと
それはそれで大変かもしれませんね。
