名前シールを貼る仕事とともに
大事な新学期準備は他にもいろいろとあります。
教師は何でも屋さんとよく言いますが、
これはさながら工務店でしょうか。
40人の子どもたちが座る机は、
前年度の子どもたちが使っていた机なので、
高さもばらばらで、
きれいさ(汚さ)もばらばらです。
なるべく均一にするため、
極端に高い、または低い机椅子は
標準に戻しておきます。
そうしておかないと、
新学期が始まって大忙しの日々の中で
「先生!机が高すぎる!」
「先生!机と椅子の間に足が入らない!」
ということが起きてしまうのです。
子どもと言うのは
一人が言い出すと、
「ぼくも!」「わたしも!」と続きますから、
多忙な中で
なるべくそういう事態は避けたいのです。
机の高さを変えると一言で言っても、
1台変えるだけで早くて5分。
長いと15分くらいかかることもあります。
結構重い机や椅子を横に倒し、
ボルトを抜いて、
動きにくければ
蹴って(!)
高さを変えます。
ボルトが堅くて回らないときは、
「だめだ、内務員さんに
ペンチ借りてこよう」
なんて、職員室まで
走ったりもします。
またやっかいなことに、
学校の机というのは
やたらとボルトやナットが多いんです。
もう少し簡単に作ってくれればいいのに……
とも思うのですが、
きっと破損を防ぐため
なのでしょうね。
それと、机の上にある傷も
少しメンテナンスが必要なことがあります。
全部をきれいにすることはできませんが、
子どもって……
考えなしに
ひどい言葉を書いたり
彫ったりするじゃないですか。
あれを、
新学期に新鮮な気持ちで登校してくる
子どもたちには、
できれば見せたくないのです。
それから、
コンパスや鉛筆で掘られてしまった穴。
消しゴムのカスを詰めた覚えがある人も
少なくないと思います。
あれも、できれば
パテで埋めておきたい。
そんなことをしていると、
また気づけば外は真っ暗、
ということになります。
こうして少しずつ、
まだ見ぬ子どもたちを迎える準備が
整っていくのでした。
