石田勝紀のオフィシャルブログ
〜Change from Education Be happy and exciting everyday！ 〜
皆さん、こんにちは。
昨日、NHKのTwitterで「県立高校に塾が！しかも無料なんです」というのがあったので、コメントしました。
石田勝紀@Voicyパーソナリティ@ki0701ki
何か違和感を感じるけど、私だけかな？家庭にとっては朗報。でも、『高校とは』とか本質的な部分の議論がなく、また本質的、構造的問題にメスを入れることなく表面的対応という印象があるけども。現場の高校の先生たちはどう思っているんだろ。 https://t.co/ChqOESj8zh
2022年02月15日 09:25
町長が決めたようですが、高校って何をするところなのかという本質的問題が問われることかなと思っています。
もちろん、家庭にとっては有り難い話です。
進学を目指す子どもたちにも有り難い話です。
だから、この政策は町民からは受け入れられます。
でも、ここで考えなくてはいけないのは、高校ではそのような大学受験に対応できないということを認めたということにならないかということです。
これは都市部では暗黙の了解の実態です。ひどい場合には、学校の先生も「塾でもう習ったでしょ」と言って説明を省いているケースもあるようです。
もちろん、個々までのケースは、ほんの一部だけでも、学校の先生も授業をやりにくいことは事実です。
「予備校に行く、塾に行く、これがないと勉強についていけない、進学ができない、合格できないという構造自体、そもそもおかしくないか？」
という議論はこれまで全く聞いたことがありません。
私は２０歳で起業し、塾を経営してきたので、塾側の立場もよくわかります。
公教育では不十分なため、塾でそれを補足して、落ちこぼれがなくなるようにする、目的の学校の合格させる、点数を上げて子どもに自信をつけるということをやらざるを得なかったわけです。
でも、本来は、塾がないとやっていけないとしたら、その国の教育政策、教育システムにはバグが生じていると考えています。
何のための公教育なのか？ ここが不鮮明になっている気がしますね。
現状は、
「公教育が不十分なため、民間の予備校や塾で補っている」
または
「公教育が目指すことと、社会の実態が大きく乖離している」
のいずれかが実態でしょう。
不登校の子どもたちの数が２０万人を越え、毎年５０００人ずつ増加している教員の精神疾患による休職の実態を考えると
もはや、今の学校教育の仕組み、目的自体が、現代という時代に合わなくなっていることは明白です。
いつまで、この状態が続くのか？ もちろんあの手この手を使って改善しようと政策的にやっていますが、どうなのかな。
本当に政策というのは重要です。現場をよく知る人達も入って政策を作らないと、机上の空論で終わり、また現場は大変な状態になるだけという、これまでの繰り返しになりかねません。
コロナによって、混乱している現在のようなときにこそ、本質的問題を問う議論と強いリーダーシップによる意思決定できるリーダーが必要だと思います。
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