石田勝紀のオフィシャルブログ

 

〜Change from Education        Be happy and  exciting everyday! 〜

 

 

今日は相談メールから回答(質問内容少々長いですが、様子がよくわかるため、前置きを除いてそのまま記載しています)

 

 

それに応じて、私からの回答も珍しく超長いです

 

 

が、かなり本質的なことを、ガッツリと書きました

 

 

似たような状態にある家庭がかなり多いと思うため、参考になればと思っています

 

 

本当にかなり本質的なので、もしかしたら、理解不能、実行不能になるかもしれません

 

 

しかし、これが最善の方法であり、解決へのショートカットだと考えてます

 

 

 

【相談内容】

 

(前書き一部省略)

 

中3の長男(高2長女、小4次女)の自己肯定感が低く、成績が学年最下位なのに平日朝晩5時間、土日祝10時間以上ネット対戦ゲームとスマホの動画三昧で全く勉強しません。

 

直近の実力テストでは、5教科すべて20点以下、成績はオール2と1です。以前、家庭教師に来てもらいましたが続かず、成果もでず、先月からは本人の希望で塾も行き始めましたが、行っているだけで予習復習等は一切やりません。部活には入っておらず、日曜日は小学校から辛うじて続けてきた球技のクラブチームに行っています。しかしこれも、中学に入ってからは休みがちで自分から積極的に行こうとはしません。

 

中1の終わりから中2の初めに掛けて不登校になりかけて、家庭内で暴れて壁に穴が何ヶ所もあき、ガラスも割り、妻にも暴力を振るった事があります。体型もかなり太っているため、これは憶測ですが外見でも自分に自信が持てないのではないかと思います。

 

石田様の講演や著書も読んで「強制させても絶対に人は動かない」「好きなだけゲーム、スマホをもっとやらせる」という事を意識していますが、余りにも何もしないので、我慢ができずついつい怒って嫌味を言ってしまいます。受験までもう半年しかないので夫婦共にかなり焦っているのだと思います。

 

金銭的な事もあり、公立高校への進学を想定していますが、もはや定員割れの最低偏差値の高校か、定時制などを探して入るしかないと考えています。つい先日は、義母と姉の財布かお金を抜き、ゲームの課金に使うという出来事もありました。夫婦で叱ると、「どうせ俺なんて、勉強やっても出来ないし」「もう飛び降りて死んだほうがマシ」と言います。

 

アドラー心理学の「課題の分離」にもありますが、中学を卒業してからどの様な進路に進もうが、あくまで息子の人生なので本人が乗り越えないといけない課題であり、親がいつまでも介入し過ぎるべきではないのではとも思ったりします。

 

来年3月の受験が終わってどんな結果になっても受け入れる覚悟を決めて親は静かに見守るしかないのでしょうか?

 

見守り続けて何週間、何ヶ月すれば変わり始めるのか不安でなりません。東洋経済の記事でご紹介されるご子息の事例は、勉強しないが部活はちゃんと行っています等、何か1つはちゃんと取り組んでおられるお子さんが殆どで、皆さん立派なお子さんだなぁと思います。

 

我が家のように何をしてもダメという場合は、親はどの様な心の持ちようをすればいいのでしょうか。

 

 【回答】

 

はじめに単刀直入に書いておきます

 


「この子は、勉強に向いていない子」です



おそらく長女、次女の方はしっかりやり、親の「期待」にかなう子ではないかと思います

 

 

もし自分が息子さんの立場であったらと想像してみましょう

 

 

勉強に向いていないにもかかわらず、親からは勉強することを期待され、促され、心配されている状態を

 

 

それでも子どもはエネルギーをたくさん持っているので、その鬱憤し凝縮されたエネルギーをどこかで爆発させたくなることでしょう

 

 


15歳ぐらいであれば、ホルモンバランスが崩れ、大人への成長する時期でもあるので、エネルギーが正しい方向へと発散されないと、暴力的行為になることもあります

 

 


現在、親の目からみて、この子の短所、マイナス点ばかりが目に映ってしまっているはずです

 

 


親としてマイナスを是正しなくてはいけないと思えば思うほど、間違った対応をしてしまいます

 

 


人は、マイナス指摘、短所是正では成長しないと考えていいでしょう

 

 


むしろ反発を誘発し、悪化し、手に負えなくなることを覚悟しなければならないときもあります

 

 


親として、現状の子どもをみて、心配になるのは当然で、「何かしなくては」と思うことも当然の気持ちです

 

 


しかし、それが間違った対応であれば、事態が悪化するだけになります




(というか、通常、間違ったケースがほとんど)


 

 

一方、「親は、黙って見守るしかないのでしょうか」という文言からは、「親は我慢する必要があるのか」という心の内が汲み取れますが、我慢するのではないのです




親自身が自分の人生をもっと楽しめる方向へと意識を転換するのです

 



 

そうすれば、「我慢」という言葉は頭から消えます

 

 


子どものことで「我慢」をしているとしたら、まだ子どものことを「見過ぎ」ている状態なのです

 

 


これは、子どもに見えない言葉を語りかけている状態と同じなのです(見えないプレッシャーを与えているという意味)

 


 

『石田様の講演や著書も読んで「強制させても絶対に人は動かない」「好きなだけゲーム、スマホをもっとやらせる」』という部分のお話ですが

 

 


好きなだけゲーム、スマホをもっとやらせるという方法ですが、今のような親の心理状態では、親が我慢することになるので、親が我慢できなくなった時に、それまでの親のストレスが一気に子どもに向かいます

 

 


「好きなだけゲーム、スマホをもっとやらせる」というのは、親が、心から子どもに勉強するという期待を諦め、心から親自身が人生を楽しむことにシフトできている状態が前提になります

 


 

そこで、今後どうすればいいかということですが、一言で表現すると「親のパラダイムシフトが必要」ということです

 


 

これまで親が生きてきた中で獲得してきた「固定観念」を捨て去るということです

 


 

「やらなければならないことは必ずやらないといけない」

 

「好きなことはやるべきことができるまで我慢する」

 

「成績が悪いと不幸になる」

 

「勉強ができない子は将来困ることになる」

 

「定時制は良い学校ではない」

 

「他人と異なる状態は良くない」

 

 

と言った固定観念が捨て去れるか?ということですね


 

 

あと5年もすれば、このような固定観念が自動的に破壊される時代がやってきますが、現在のように親の理想的観念、固定観念に閉じ込められたり、押し付けられたりすると、「素直」な子は猛烈に抵抗します

 

 


そこで

 

 


この子は現在、かなり自己肯定感が低いので、それを上げてあげる必要があります

 


 

具体的には「子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば」を毎日、浴びせていきます

 


 

ちなみに言葉の力は非常に大きく、子どもだけでなく、発している親も上がっていきます

 


 

ですが、ご質問者さんの場合、固定観念を捨て去り、パラダイムシフトが前提になります

 


 

それがなければ、自己肯定感をあげる言葉も、嫌味として伝わってしまうからです


 

 

「子どもの短所はもうどうでもいい。そんなことより、今、健康で生きてくれているだけで感謝!」

 

 

という気持ちを土台にしていれば

 

 

自然と、自己肯定感が上げる言葉が、子どもに染み込んでいきます

 

 

そうすると、子ども自身が自分で、やりたいこと、自分の天職につながることを発見するようになります

 

 

この子の場合、それは英数国理社の中にはないかもしれません

 

 


いわゆる主要教科の中にはないかもしれないということです

 

 


それはどうでもいいこと

 

 


21世紀は、長所を武器に人生を楽しんでいく時代です

 

 

定時制について触れていたので、少しお話すると




近い将来、定時制や通信制の高校が伸びていくと予想しています

 


 

昔とは今は違ってきています

 


 

東大合格者数No. 1が通信制高校になる時代がもうすぐそこまできていると私は予想しています(すでにその兆候があります)

 

 


親の固定観念、これが一番厄介なものなのです

 


 

特に昭和型(〜ねばならない型)の人は

 


 

(私も同じ昭和型ですが、この固定観念を破壊する衝撃的なことがあったため、幸にして破壊できました)

 

 


人は、皆、必ず、長所を3つ持って生まれていると私はよく言っています

 


 

ないとしたら、それはまだ見えていないだけ、または見ようとしていないだけ

 


 

この世に生を得てきたからには、必ず、持っています

 

 


ぜひ、そこだけにフォーカスしてあげてください

 


 

それが私が回答できる最善の方法となります

 

 

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 

 

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