前回の星見行きは悲惨であった・・・・その前は「かなり前」、

としか憶えていない。ああ、星が見たい!見たいよう!

しかし、受験も近いのに、見に行って良いのだろうか・・・・・

とも思ったけど、先週も休みを一日潰して付き合ってあげたし、

少しくらい・・・・と、休みの土曜日のぎりぎり夕方4時まで勉強を

みて、その後、山に行かせてもらう事にした。不服そうな生徒も

いたけど、6時間授業をして、お昼も食べさせてあげたから許しても

らおう。で、これがこの日の生徒たちの昼飯。ベーコンたっぷりの

カルボナーラだ。

今から受験が終わるまで休みなしだと死んでシマウマ。

何と言っても「星」は、塾も休みで、天気も良く、月も新月付近

でなければ月明りでダメ、というとんでもない条件をクリアーし

なければならず、そんなのは年に数日しかないのだ。

 

で、天気予報は午前中晴れ、後、雪、後、夜半は快晴、というとんでもない

ものが出て、それでも決行を決意したのであった。

(本当は、晴れている午前中に出発して、向こうでゆっくり、という

のが希望だったけど、そんな事はとても生徒に言えなかった。)

 

結局出発は夕方5時。もうね、高速道路では吹雪状態。なんかちょっと

怖いくらいな状況。もうこれだけ遅いと、早くいくことはないか、と

途中に温泉まで入って体を暖めましたです。

で、夜8時ごろ現地着。これ、地面は雪ですぜ。

さあ、雪はやんで、空にはちらほらと雲の切れ間に星々の光が見える。

さっそく望遠鏡をくみ上げて、夕飯の支度をして、と。

結局夕食は午後9時。今夜はもつ鍋。

〆にはうどん。うまあああい。極寒の身の五臓六腑に染み渡る。

後は、仮眠をとって、11時に復活。空は予報通り「ド快晴」 やったぜ!

さあ、これからは久々の星見タイムだ!一晩中、見まくるぞ!

ああ、この夜の山中、私だけ、いや、私と星々だけの世界だ。あの銀河を

飛び立った光の粒が、何万、何千万年かけてやってきてくれている。そして

望遠鏡を通して私の網膜に衝突し、その刹那、私の脳に遥か太古の銀河の

姿を浮かび上がらせて消えていく。

「遠い世界に思いを馳せる」 

この言葉は、まさしく「星」という趣味のためにあるのではないのか、と

思ってしまう。

 

沈む冬の星座たち。ふたご座とぎょしゃ座だ。

え?わからない?では例によって親切な私は星座線を引いてあげよう。

こちらは、上る春の星座「しし座」だ。星屋は本当に季節を星座で感じるなあ。

(まあ、僕は本来生物屋だから、生物でも一杯感じるけどね。)

で、十分堪能し、疲れも溜まっていたので、4時ごろ寝ました。満足です。

朝、車のフロントガラスを見ると不思議な幾何学模様が。

「霜」なんだろうけど、なんでこのような不思議な形になるんだろう。

と思っていたら、日の光とともに溶けてなくなってしまった。

朝の現場風景。

で、いつものように、山頂に上って、と。途中飛行機雲。

まず、尺上山の山頂にある神社にいつものようにお礼参り。

丘の上の風景。

山頂にある山小屋から動画なども。最後、遥かかなたに見える冠雪を頂いた山は

白根山のようです。

で、すぐに望遠鏡の所に戻って後片付け。そして朝ごはん。(昨日の残り

にうどんを入れただけのものだけど、出汁がしっかり出ていて美味しかった。)

そして帰り。この前は行けなかった例の美味しいお蕎麦屋さん。今日は上の朝ごはん

を食べたのがAM11時だったので、下の昼ご飯の蕎麦は少な目で。これも美味かった。

あああ、本当に久しぶりの満足いく星見だった!これでしばらくは大丈夫だ。