さて、最後に例の秘密基地へ行くか。と、その前にお弁当を買っていくか。ちょっと奮発して「鮮魚」のお土産店で1400円の握りずしのパックを購入。
秘密基地の入り口付近には金毘羅様神社がある。これまた歴史がありそうな金毘羅様で、なかの洞窟に入って参拝させて頂きました。
金毘羅様は海の神様をまつったものだ。漁や航海に出るときに、きっとみんなお参りしたんだろうなあ。それは昔は気象衛星による天気予報なんて当然なかったはずだから、天候の激変に恐れおののいたことなど日常だったろう。まさに「船子一枚下は地獄」だったのだろう。こちらの金毘羅様に漁師や家族が真剣にお参りしていた様子が目に浮かぶようだ。おや?ねこ?やたら毛並みが良い、太って見えるけど野良?
ええええ?しかし、今は猫様たちに構っている時間はない。急いで秘密基地へ向かうぞ。
おお、秘密基地では、前回私がセットしたときの石はちゃんと設置したまんま。
さて、いつものように例のリクライニングチェアーを設置して、と。(これはアウトドアチェアーなのに、ちゃんとリクライニングもできる優れものなのだ。)これで私だけの「玉座」の出来上がり!
と・こ・ろ・が・・・・・・せっかく買った握りずしが、ここに来るまでの揺れに耐えかねたのか、押しずし、もしくはちらし寿司の様相を呈している・・・・
まあ、お腹に入ったらいっしょだよね。ノンアルビールと一緒に。
食べ残しの海老の尻尾を下の岩場に落としてみると・・・・
しっかりカニがやってきました。
撮影している私が気になったのか、そそくさと海老の尾を携え、住処に戻っていきました。
前回この秘密基地に来たのは、夏期講習の真っ最中、やっと取れた休みだった。その時のことは夏期講習の激務により書けなかったけど、実はその時、今でも「あれは夢だったのか」という事件があったのでございます。この玉座で一人まったり(ノンアル)ビールなどを飲んでいると・・・・この「玉座」の前の恐ろしい岩場をいきなり横切ろうとしている人がいた!私は椅子から転げ落ちそうになりました。写真を見ればわかる通り、この前の岩場はとても常人が歩ける場所ではありません。なんと、それも白人の若い女性!それもマッサンに出ていたヒロインとそっくり!なんで私の秘密基地にこんな別嬪さんがいきなり乱入してきたのだ!もう、目と鼻の先で、私はビールを吹いてしまった。向こうもこちらを見て、思わずお互いひきつった笑みを。(そりゃ、誰もいないと思っていたところに、髭面のオヤジが椅子にどっかと腰かけてサングラスしてジョッキでビール飲んでたら、引くよね。)この時は、さすがに彼女の写真は撮れなかった。ただただ、赤面してはにかむだけであった。ああ、悲しい日本人おやじ。メルアド交換でもしておけばよかった・・・・それともやっぱり白日夢か、妖怪魑魅魍魎のたぐいか、はたまた日ごろの激務を神様がねぎらって下さったのか・・・・・ただ、服装は、ちゃんとアウトドアチックな格好をしていたなあ。凄くかっこいい「女流探検家」、という雰囲気だった。それとも本物のシャロ様のお忍び旅行だったりして。
と言うようなことを思い出しながら、まったり遥か彼方を通り過ぎるタンカーなどの写真を撮っておりました。タンカーは、運ぶ資材で船の形が大きく変わるから見ていて面白い。形状から、「あれは何を運んでいるのだろう。」とか、考える。船の船長さんもやってみたい仕事の一つではあったなあ。(タンカーの写真は、コンデジのデジタル超望遠1000㎜相当で撮っているので、絵が汚いのはごめんなさい。)
遠くから見た時は「島が動いてくる」と思った。
海辺の秘密基地でずっと船を見ていた午後。こんな日もいいね。
で、とうとうぽつぽつと雨が・・・・・そろそろ時間だ。
帰りがけに、昨日泊まった岩井海岸へ。なんだかむしょうに眠くなったので、この浜辺で、潮騒と雨だれの音を聞きながら眠ろうと思ったのだ。ああ、この自然の最高のBGMを聞きながら意識が落ちていく時の幸せさといったら・・・・案の定、30分くらいたって目覚めた時は、「ここはどこ?」という意識の断然状態だった。深く深く落ちていたんだなあ。人が逝く時というのは、このちょっと先にあるのかもしれないなあ。
というわけで、帰宅。今回も良い旅だったね。(帰りは大渋滞だったけどね。) 終