さて、そのまま洲崎灯台へ。ここの灯台は小さいが結構味わい深い。

灯台に上る途中、すぐわきに「参拝道」みたいなのがあったので

例によってすぐ行ってしまった。

すると、なにやら倉庫のような建物が・・・・・

扉を開けて勝手に入ると・・・・・

なんとご本尊が・・・・なんとちゃんとロウソクと線香が置いてあって

いつでも参拝できるようになっている!つまりこれは神道系の神社で

はなく、仏教系だ!だいたい、ご本尊のお隣には「寅さん」のポスターが!

帰ってから調べてみると、ここは、「柴又帝釈天」の分身なのだそうです。

え?もちろんこの参拝所でも、ちゃんと線香をつけて拝ませて頂きましたよ。

日本はいいなあ。神道系も仏教系も拝んで怒られないから。

時間もないので、すぐに元の道に戻り洲崎灯台へ。

ああ、紺碧の空に白亜の灯台って、この事だね。

読んで下さいまし。

まさに夏の風景。

動画なども。

さて、そろそろお腹空いた。で、館山の海の方まで行って食事処を探す。

う~ん、昨夜、あれだけ魚を食した身になってみれば、このお刺身定食

で1,200円は高い気がするなあ。どういうわけか、ご飯もあまりおいしく

無かった。

岩ガキは別会計ね。これは350円でリーズナブルであった。「お土産

にしたいのですが、岩ガキを売ってくれませんか?」と尋ねたら、

「ここでは岩ガキはとれません。これは岩手産です。」と言われた。

(帰ってすぐに岩手産の岩ガキをネットで注文しました。)

さて、昼飯も食べて、これからがこの度の醍醐味となる「冒険」に

入って行くのであった。

とりあえず、車も本調子ではないので、とりあえず帰路の方向へ車

を走らせる。つまり昨日泊まった「岩井海岸」へ向かって海岸線沿い

を走るのだ。そして、その海岸線には、小さな小さな「海岸」が点在

するのだ。それこそ、地元の人以外誰も(もしかしたら地元の人さえも)

来ない様な小さな海岸。そこを一つ一つ海岸通りを降りて探って行く、

というものだ。なぜって?秘密基地のために決まってますがな。

しかし、幹線から海岸に降りる道はとにかく狭くて大変だった。本当に

車一台通るのがやっと、みたいなのばっかりだ。

さて、とりあえず降りた場所で。海岸に鳥居が・・・・

その奥には洞窟が。

「金毘羅様」と書いてあるご本尊がありました。

しかし、いったいいつの時代の方が、この岩に穴を開けてこの場所を

作り上げたのだろう。ご本尊の風化具合から、相当に古い事には

違いないのだろうが・・・・・この漁村に住んでいた村人たちが、きっと

みんなで力を合わせて掘りぬいたのであろうなあ。南房総というのは、

いろんな宗教宗派が存在していると思われる。ただ、みんな極めて

信心深かったのは間違いないと思う。こういったものが、生活にとても

近いのだ。おそらく、いろんな凶事や心配事があるごとに村人たちは

ここに来ては心を込めて祈って行ったのだろうなあ。

で、この小さな海岸を探検するぞ。だいたい、地層が凄いぞ。

友達の地質屋が見たら、小躍りしそうな海岸線だ。

おっと。ウミガメの遺骸だ。どのくらいの大きさかは、比較に100円玉

を甲羅の上に置いたからわかるね。甲羅の模様からおそらく「タイマイ」

だと思われる。この大きさからだと、もう大人に近いだろうなあ。

ちょっとお見せできないけど、甲羅を剥がしたら、かなり中身は残って

いた。というか、ウジが大量にいた。まだハエにはなっていなかった

から、このウミガメが死んでから、そんなに時間はたっていない、と

いう事になるな。死因が気になったが、さすがにわからなかった。

で、どんどん海岸線を歩いていく。

おお、この感じ。秘密基地に絶対に必要な条件。「雨風、そして

太陽の直遮光」を防げることだ。ここは良さげだ。

岩の下は大量の「フナ虫」だけど、この岩の上にはまったくいない。

この巨岩は、上は木々が茂って直遮光や雨は防げるし、前は遮る

事のない大海原だし、秘密基地にぴったりだ!そして、あたりには

焚き火の後等、誰かが遊びに来ている気配もない。

で、もってきたリクライニングチェアーをセットする。

素晴らしいね。日陰になって暑くないどころか、潮風が涼しく心地よい。

ああ、ここは王の席、「玉座」だ。(ホームレスの王様かもしれないけど)

全体の感じを動画などで。

今日は、この後、夕刻までここに落ち着くとしよう。

涼し気な潮風を受けながら、遠くを行くいろんな形の貨物船をみたり

 

 

 

育っていく入道雲を飽きることなく眺めていたり・・・・

ああ、脳が溶けていく。いつも緊張でぎゅっと締め付けられていたものが、

どんどんほどけて行くのが感覚的にわかる。このまま何時間もここにいましたよ。

気がついたらもう夕刻でございました。さて、夕食を食べに行くか。

途中の海岸で。あの入道雲はここまで育っていた!

なんかこのお店、ここよくテレビに出てくる、昨年の台風で屋根が吹っ飛んだ

お店だと思う。人間ってたくましい。下のどんぶりと、後でイカ揚げを頼みました。

お腹いっぱい。両方で2千円くらいだったか・・・・

店内風景

お店を出ると、もうすっかり夜。あの入道雲は老成してまだ空に残って

いた。生まれた時からずっと見ていると、なんか愛着がわくなあ。

ああ、今日も楽しい旅だったね。前にも書いた通り、房総行きは必ず

車のトラブルに巻き込まれるけど、それを補って余りあるほど、いろんな

思い出が沢山できるね。秘密基地も大きな収穫だったしね。

また近いうちに来よう。またたくさん魚食べようっと。

 

※ 前回の「シミュラクラ現象」で質問があったのでもう少し詳しく説明。

人間の脳は「3つ」の点があると、人の顔と認識してしまう、という現象。

ちょっと身近なものを使って実験してみました。

塾の前にある飲料のゴミ箱。

ちょっといたずらして、黒い円盤を貼り付けました。驚いた人の顔

に見えなくもない。

もいいっちょう。

間の抜けたロボットの顔に見えなくもない。

塾ののぼりを立てる台座。

ココの部分。

ちょっと青いシールを貼ってみました。

↑これは、「鼻」もあるから、反則かな?

かように、僕らが見ているものは、「脳」が見ているものなんです。

客観的、とか言うのはどんなに難しいかよくわかると思います。