ああ、いよいよ冬期講習も最終日。打ち上げの鍋会もある!だが、その前に・・・・・

 

そう、今日は部分日食の日なのだった。日食というと、7年前の「金環日食」を思い出す。

 

あの時はがんばったなあ。金環日食はなかなかレアなものだし、学校に行く前の時間

 

だったので、生徒みんなに「観測告知」をしたら、家族みんな引き連れて、屋上は

 

床が抜けるか、と思えるほどの人だかりとなった・・・・・ちなみにこれはその時の写真。

 

上のリンクには金環日食の「動画」も載ってます。

 

さて、それに比べて今回は単なる「部分日食」だったし、受験間近の冬期講習中。

 

流石に、受験生もいるのに本腰は入れられない。で、この程度の用意で立ち向かった

 

のであった。

レンズの前についているのは、太陽の光を大幅に減光する特殊フィルターである。

双眼鏡も生徒用にいくつか準備。

もちろん、全部特殊フィルターを取り付けた。これがないと冗談ではなく

失明する。間違えて落ちないようにテープで固定してある。

自作太陽双眼鏡である。

今回は、このアイテムが鍵。これは、わがデジカメをプログラムによって制御して

くれる優れもの。一定の間隔で勝手にシャッターを押し続けてくれるのだ。

上記の機械と、太陽をずっと追い続ける「赤道儀」を組み合わせた「日食自動撮影装置」。

これで授業をやりつつ、撮影できる。凄い時代になったものですな。

授業の合間に生徒に見せるのは、比較的簡便な望遠鏡。(すごく良く見えるけどね。)

これは、見口の方に「ハーシェルプリズム」という太陽の光と熱を逃がす

特殊なプリズムを仕込んである。

さあ、はじまったぞ。近隣の人も覗きに来て大盛況であった。

自動撮影装置の写真の一部。

8時55分。 ほぼ50分ごろからはじまったのだが、撮影が手違いで

ちょっと遅れてしまった。

 

 

ほぼ最大かな?

 

うっすら雲が出て来た。

 

そろそろ終了

一応、どういう事が起こっているかわかるように連続加工して「動画GIF」に

してみました。生まれてはじめて「動画GIF」作ったのでギクシャクしている

のは許してね。

上の動画は、本来の速度の「1500倍速」になっている。何を感じます?

そう、「太陽が欠けていく」というより、「太陽の前を巨大な球体が横切って

行く」ように見えませんか?知っている人の方が多いでしょうが、横切って

行くのは「月」なんです。前にも書いたけど、太陽を回る地球の公転軌道と

地球を回る月の公転軌道とは、ほぼ同じ平面上あります。

だから太陽と地球と月は一直線上に並ぶことがある。(下図参照)

 

太陽―月―地球 と一直線に並んだ時、太陽が月に隠されて「日食」が

起こる。太陽―地球―月 と並んだ時は月食だね。詳しくはここ。

 

だけど、ことはそう簡単ではない。公転軌道がほぼ同じ平面上、と言ったけど

完全に同じ平面ではなく微妙にずれている。だから完全に一直線にはなかなか

ならないんだ。不思議な事に太陽と月は、実際の大きさは400倍違うのに、

距離がちょうど400倍離れているから、同じ大きさに見えている。これも偶然に

してはできすぎた話なんだけどね・・・・・だから「完全一直線」になって完全に太陽を

隠せるのは非常にまれ、ということになる。今回はちょっとズレて「部分日食」。

完全に一直線だと、「皆既日食」や「金環日食」ということになるんだね。

 

さて、いよいよ、冬期講習の打ち上げ。夏期講習打ち上げは「BBQ」だけど

冬期講習の打ち上げは「鍋」と決まっている。今回は「カレー鍋」です。

 

最後の〆はうどんで「カレーうどん」のできあがり!

みんなご苦労様。よくがんばったね。