さて、この前の空中放電実験を覚えておいででしょうか?

あれを利用して、またちょっとした実験を。「希ガス」というのを

ご存じですか?周期表で一番右端にあるやつ。この希ガスは安定

しているのだけど、エネルギーを受け取ると、励起して(子供

達は、元気にいっぱいになってサイヤ人みたくなる、とでも

思っていてください。)エネルギー階位が上がる。そして、それが

もとの状態に戻る時に、それぞれ固有の発光現象を起こす。

(サイヤ人になると髪が金髪になって光るとでも思ってもらえれば)

たとえば、ネオン看板なんかはこれを利用しています。希ガスで

あるネオンを管内に封入して電気エネルギーを与えて発光させて

いるんですな。(もう、みんなLED看板になっちゃいましたが。)

で、どんなエネルギーをかけるか?と思ったときに、「ああ、この前使った

空中放電の電気エネルギーがつかえるな。」と。

さて、早速、様々な希ガスを個人輸入だ。

ネオンにヘリウム、キセノンにクリプトン、アルゴン、おや、希ガスではないが窒素

も入っているぞ。ではさっそく一番きれいな「ネオン」にエネルギー注入!

次々とやってみよう!アルゴン、窒素、クリプトン、キセノン、ヘリウム、

そして再びネオン、の順ね。みんな個性があるでしょ?

生徒たちは「うるさい!」と言いながら、けっこう花火みたいに楽しんで

おりました。

 

 

 近くの中学三校から生徒が来ているため、とにかく定期試験の期間が

長く続く。試験日が各校ばらばらなのだ。特にこの11月は最悪であった。

毎週のように生徒たちは「今週の休み、塾開けて!」と迫ってくる。

 

で、勉強すると腹が減る。というわけで、今月の「合格飯」

まず、たまたま試験日が重なった女子高生(眠り姫)が「やっきソバ!

やっきソバ!それもトロっとした目玉焼き乗っている奴。」という、

なかなかコアな要求をだしてきた。最年長者の要求なため、メインの

中学生たちは、文句も言えず、渋々従っていたようだった。

まあ、焼きそばなら簡単だしいいか。

 

というわけで・・・・これ、何人前つくったっけ。このフライパン、35センチは

あるからね。焼きそばは、「べちゃっ」としないように作ることが重要だ。

家庭用のコンロで、袋に書いてある通りに水を加えて作るとまずこうなる。

大体、野菜からたくさん水出るし。で、まず麺の袋の端を小さく切って、

電子レンジで軽く温める。すると麺がほぐれて水を必要としなくなるのだ。

(これ、ためしてガッテンで見ました。あの番組はなかなか侮れなかった。)

リクエストのトロっと目玉焼きと青のりたっぷり。当初、いやいやしていた

中学生も嬉々として完食していた。

次は、人数的に「カレー」以外ムリゲーだった。10人分を超えると、もうね、

カレーですよね。けど、最近、お米がお高いんですよ。で、ルーをトマトジュース

と水と「麵つゆ」でのばし、醤油で味を調えて、「カレーうどん」です。生徒が

あまりに人参嫌がって最後の私の分には、人参だらけになってしまった図。

ベースがトマトジュースだから、実は野菜たっぷりです。トマトジュースのベース

はけっこう煮込んだから思いのほか酸味は強くありません。トマトジュースの「グ

ルタミン酸系のうまみ」はしっかり出てます。

そして、今週の月曜日。(勤労感謝の日の振り替え)

この日は〇原中一校だったので、人数は僕を含めて4人。なんでも作れる。

生徒は「エビチャーハン!」と騒いでいた。う~ん、エビもお高いのよ。

でも、まあ、この人数なら許しちゃおう。まず、むきエビに下味をつけ、

片栗粉をまぶして、あらかじめ火を通しておく。(通し過ぎると固く小さく

なっちゃうから注意ね。)

で、チャーハン本体を作っていく。この時は卵が半生の状態の時に、ご飯に

混ぜこめるように注意。こうすると、お米に卵がコーティングされる。

で、野菜不足を補うために、最終段階で大量のレタスを入れて、うまく混ぜこめた

後に、火を入れておいたエビを投入。これで、レタスのシャキシャキ感を残した

まま、エビのぷりぷり感もしっかりあるチャーハン完成。

中華スープは出来合いのインスタントで、ごめんなさい。特売で安かったのよ。

で、半分くらい食べた後に気付いた。ウズラの卵を買ってきていたのだった。

しかたないので、後出し。

※ で、すぐに高校生の定期試験期間が始まったのであった。これはその時の

ナポリタン。ちゃんとケチャップ煮つめましたよ。ケチャップの酸味とうまみ、

玉ねぎの甘味、ピーマンの苦み、そして牛乳の酸味への適度なマスキング、ちょっと

常識外の量のパルメザンチーズのコクがそれぞれいい仕事をしてくれて、

うまかったです。半熟目玉焼きはなんにでも合うなあ。

 

 ああああ、またぽちっとな。実は、天文の世界には大体3つの派閥

がある。一つは最大派閥の「天体写真派」。この方々は、とにかく天体

写真を撮ることに血道を上げる。人数がそれほど多いとは思わないのだ

が、天体撮影機材がものすごく高額で、それを惜しげもなく買いまくる

ので、「天文界は我々のおかげで成り立っている。」と思っている節が

ある。また、昨今の撮影は大量の電気が必要になるため、彼らは山の

静けさをぶち破るおきて破りの「発電機」を他人の目を全く気にせず

に使いまくっていた時期もあった。(最近、高性能リチウムバッテリー

の普及が進み、さすがに発電機の使用は少なくなった。)

 

第二の派閥は「観望派」。生の星の光を見ることを最上の喜びとする

人種。ちなみに私はここ。山で酒を飲みながら望遠鏡や双眼鏡で

黙々と星を見ている奴らがいたら、間違いなくこの連中。

もし、途中で曇ったりしたら、そのままみんなで宴会に突入して

しまう特殊な習性がある。

 

第三の派閥は「自作派」。天文機材を作りまくっているうちに

いつのまにか、作ることが目的になってしまった人々。ちなみに

私はここにも片足を突っ込んでいる。(いや、両足かも・・・)

 

さて、第二派閥にいる私にとって、天体写真派は奇妙な存在だ。

「なんで満天の星空で、星も見ずに写真だけ撮っているんだ!」

で、私の望遠鏡はみんな、ほぼ「見る」だけに特化したものだ。

「見る」ことに関しては、口径も、精度も、そこらの公共天文台

にそうそう引けは取らない。いや、下手をすると「見え味」に

関しては凌ぐことだってあった。そして、いままでそれで充分満足

していたのだ。しかし・・・・ここでブログなどを書くように

なって、「じゃあ、塾長が見てきた銀河って、どんなの?」と言わ

れるようになってきた。う~ん。天体写真を撮る、というのは

実はかなりハードルが高く、できないことはないが、相当に

面倒くさく、時間を食うものだ。だって、星は常に動いている

からね。すぐにブレてしまうのだ。つまり、できるだけ正確に

その星の動きに合わせて撮影機材を動かさなければならない。

通常は「モータードライブ」という装置を使うのだが、本当に

些細なことで追尾に失敗したりするのだ。

はっきり言って、そんなことをちまちまやっている時間が

あったら少しでも生の星の光を自分自身の目で見ていたい。

 

そこで、とんでもない製品が発売されたのだ。もうね、本当に

とんでもない。ありとあらゆることが自動化されている。

その名も「DWARF3(ドワーフ3)」

で、1も2もなく衝動的にぽちっとしてしまった。

さっそく塾の屋上で試写。

もうね、今までの苦労はなんだったの?の世界。目標天体を入力すると、内蔵GPSで

自分の立ち位置を認識した後、しばらく天を眺めて、星々の位置関係から、目標天体

の方向を計算、勝手にそちらにレンズを向け、撮影開始。何十、何百と撮影を繰り返

し、最適な写真をスタック(重ね撮り、だね)し、撮影終了。クリック一つでスマホ

に転送してくれる。以下は、光害のメッカ、柏の屋上で、たかだか10分程度の露出で

撮影した、ものである。M42 オリオン大星雲

 これは「燃木星雲」と「馬頭星雲」 はっきり言って、柏でこれが撮れるとは

思わなかったよ。おじさんは。

予約撮影機能も充実しており「〇〇星雲、○○星団、○○銀河・・・・・」と入力

すると、望遠鏡で星を観望三昧しているうちに全部勝手に撮影をやってくれている。

つまり、これは、「今日、僕がどんな星々を見たか」の、記録写真機だ。僕はどう

転んでも「生の星の光を自分の目で取り込む生粋の観望派」なことに変わりはない。

ただ、これからの星見行の写真には、星雲星団の写真も増えますぜ。「こんなん、

生で見てきました~」的なね。